教育 | ATOM
おはようございます。
後輩ホストの教育。
というか、人間の教育。
難しいですよね。
筆者はこれまで職を転々としてきましたが、一度も正社員という責任ある立場になったこともないですし、低脳ゴミバケツなので後輩の教育というものに興味がありませんでした。
しかし、ホストクラブでは毎日のように先輩ホストが後輩ホストと仕事について話し合っている姿を見るようになりました。
横で聞いてて『自分だったらこういう言い方するかなー』とか考えたりすることも増えました。
先日、浪速のなっちゃん代表取締役にホストの教育についてほんのちょっぴりお話を聞かせてもらいました。
今日はそのことについて書いてみようと思います。
筆者は代表取締役目線でのATOM本店の運営方針やスタッフに対する接し方について興味がありました。
浪速のなっちゃん代表取締役との会話の中で彼はこんなことを言いました。
『会話の質より会話の時間をちゃんと取ってあげれば相手は自分のことを考えてくれていると思える』
聞いた瞬間はピンと来ていませんでした。
しかし、振り返ったらなるほどと思えました。
言葉というのは不思議なものです。
本質を突いたことや正論をしゃべっていても必ずしもそれが他人の心に刺さるとは限りません。
正論で相手を論破して黙らせたところで、それが相手を変えたことになるとは限りません。
“なぜか分からないけどこの人の言うことは聞きたくない”という感情に揺れ動く時もよくありますよね。
感情というのは不安定でエゴイスティックなものです。
しかし、その感情が全てとも言えます。
人間は機械人形ではありません。
正しい指示をプログラムして打ち込んだところで相手が完全理解して自分の思い通りに動くわけではありません。
言葉の意味というのは単語ではなく“立場”が意味を生み出します。
立場が出来上がってこそ、他人は自分に魅力を感じ、惹かれたり尊敬してもらえます。
立場というのは経験や実績によって確立されていきます。
自分に経験も実績も無いのに正論を叩きつけるだけ叩きつけても相手は素直に自分の意見や指導を聞き届けてはくれません。
このブログがまさにそうです。
ホストを1秒もしたことがない筆者がホストについて1万文字、10万文字書こうが“どうせなんもしてない素人の便所の落書き”といえばそれまでです。
そして、筆者がもし先輩ホストで後輩ホストを教育する流れになったら、恐らくホストとしての正論や売れるロジックを理解させようと真剣に説くだけ説くという力技に走るかもとも思いました。
しかし、それでは駄目なんだと思いました。
相手は自分の操り人形ではありません。
自分のコピー品でもありません。
誰もがホストに対して自分と同じ熱量を持っていて、同じ潜在能力、同じ理解能力を秘めているわけではないです。
そうなるとやはり大切になってくるのはコミニュケーションの多さです。
何度も会話を重ねたり、気持ちを伝えることで相手は“自分のことを考えてくれているんだ”と話を聞いてくれる姿勢を作ってもらうことが大切です。
その土台作りがしっかりしていないと他人を教育すること自体が不可能です。
人間はメーターでは表せられない何かをたくさん持っています。
優しさ、包容力、尊敬、感情、理解、思いやり、オーラなどは数値化出来ません。
ホストは数字が全てとよく言われています。
しかし、数字を出すには数字ではないものを大切にすることが必要です。
教育も同じです。
正論やロジック伝えるには正論やロジックとは違う何かを相手に最初に伝える必要があると筆者は知りました。
それは相手によって違います
時と場合によっても違います。
その見えない何かをいつも探ってあげてください。
“教育”という一本線だけを教えるのではなく、その線を横に広げていけるように様々なことを理解してあげたり一緒に笑顔になってあげることでホストだけではなく教育者として一つ上のステージにいくことが出来るでしょう。
12月もATOM本店をよろしくお願いしたします。