interview

“愛と夢”を与える場所を作り上げた仲間との時間。日本有数の一大ホールディングスを目指して

2022/09/02

大阪を中心に13店舗を展開するホストクラブ「アトムグループ」。“愛と夢を与える”ために生まれたアトムグループは、大阪ミナミ、東京歌舞伎町を中心とした繁華街で圧倒的な存在感を示しています。そのアトムグループを創業したアトムグループ会長・環修斗さんは、現在はATMGホールディングス会長として多角的に事業を展開。ホストクラブの枠で終わらない未来を見据えています。環会長はホストにどのような夢を見て、どのような愛を与えてきたのか。環会長のこれまでとこれからについて話を聞きました。

 

お笑いからホストの道へ。友と一緒に決意した独立は苦難の道

 

―アトムグループを創立される前にされていたことを教えてください。

 

生まれ故郷の淡路島で高校を卒業した後、大阪へ出てきました。2年間専門学校に通い、卒業後に道路公団の下請け会社に就職しました。ここは給料がものすごく安くて、当時の手取りが14万円ほど。さらにたまたま30代の先輩の給料が自分と3万円くらいしか変わらないと知ってしまいました。正直夢も希望もなくて、当時21歳の私はこのとき「1年働いたら辞めよう」と心に決めました。

 

しかし親は「いいところに就職してくれた」と喜んでくれていたので、なかなか辞めると言い出せず。言い訳をいろいろ考えた結果、「夢を追うため」と言えば許してくれるかなと思い、NSC吉本総合芸能学院に入ってお笑い芸人になると言って辞めたんです。

 

ただNSCに入っただけでなく、お笑いもしっかりやっていて、生活のために何かしらアルバイトをしようと思いホストを始めました。友だちに「時給6,000円以上の仕事の面接についてきてくれ」と頼まれ、ついて行った先がホストクラブだったんです。

 

当時のホストクラブは今の時代とは全く違い、理不尽な厳しさが残る世界でした。日当は2,000円しか出ないし、お客様を連れてくる方法もキャッチしかありません。自分はホストに向いていないと思っていましたが、とにかく負けず嫌いなんで、売れないまま終わるのは悔しくて踏ん張りました。向いていないなりにお客様がついてくれて、ホストだけで生活ができるほどの稼ぎが出るようになりましたね。

 

一方お笑いでは、M-1グランプリの予選で一緒になったジャルジャルがめちゃくちゃ面白くて。彼らの漫才を見たときに「こいつらにはかなわんな」と悟り、お笑いへの気持ちは萎えてしまいました。ホストの方は好調で稼げるようになっていたので、お笑いに見切りをつけてホスト一本でいこうと決めました。このときが21、2歳です。

 

―アトムグループを創立しようと思ったきっかけは何でしたか。

 

ホストの稼ぎで1,000万円貯めた頃、当時一緒に働いていて今TOKYO 2ndで社長をやっている(桐嶋)帝君に独立を勧められ、一緒についてきてくれると言ってくれたことがきっかけのひとつです。

 

当時働いていたお店は楽しかったし、オーナーさんも好きでしたが、事業拡大など店舗を増やすことに全然興味がなくて。まだ若かった自分としては、働いていても全然ワクワクしませんでした。帝君と話をした時期はちょうど「もうここで学ぶものがないな」と思っていたときだったので、それならば自分で立ち上げようと決めたのが23歳のときです。

 

―創立するまでに大変だったことはございましたか。

 

独立をするとき、元の店から誰もスタッフを引き抜かなかったので、最初は人集めがとにかく大変でした。実質自力でゼロからホスト集めでしたね。当時の業界はまだ黒い世界だったので、結構悪い人に嫌がらせをされちゃいました。今はもう独立すると嫌がらせを受けるなんて話はありませんが、当時はそういう圧力がちょっと大変でした。

 

初期のメンバーは、とにかく知り合いに声をかけてかき集めました。自分と同じくらいの年齢で、就職せずにフラフラしている地元の友だちや先輩・後輩が何人かいたので、ひとまず6、7人集まったのかな。それでやっと店が動き出したんです。その後も人手不足にはずっと悩み続けましたが、今考えても最初が一番大変だったなと思います。

 

ホストクラブはチームプレイ。楽しいことを一緒に味わえる仲間たち

 

―ホスト未経験の方を中心としたホストクラブを作ろうと思った要因は何でしょうか。

 

初期の頃は、積極的に経験者を採用していた時期もあったんですよ。やっぱり未経験者よりも売上を作ってくれるので。しかし昔のお店のスタイルが染みついていたり、僕らのやり方に賛同できなかったりして、人間関係がギクシャクしてしまうことが少なくありませんでした。それならば自分たちで一から教育して、アトムのホストを育てようと思ったんです。

 

自分と帝君以外の創業メンバーは全員未経験者だったので、とにかく辞めずに長く続けてもらう方法を考えました。いろいろ考えて対策した結果、最終的には人間関係だという結論に行き着きました。当時はみんな22、3歳。若くて遊びたい盛りです。仕事以外の時間もずっと一緒にいることで、自分たちの未来のビジョンを共有することができたんです。そのおかげもあってか、当時は全員すぐに辞めることなく、長く活躍してくれました。たっぷりと時間をかけて意識の統一もできたので雰囲気もよく、みんなで同じ方向を向けたと思っています。

 

経験者を入れた失敗や創業メンバーとの関係を作る経験を踏まえて、自分たちには未経験者をアトムの色に染めるやり方が向いていると悟りました。経験者が悪くした空気を解きほぐして、また関係を作り直すのは本当に大変。それなら自分たちに賛同してくれる未経験者を育てる方が、お店にとっても本人にとってもずっといいと思っています。

 

―個人プレーではなくみんなで売上を上げていこうという考えに至った要因は何でしょうか。

 

僕は高校までずっとサッカー少年だったので全員のチームプレーがあってこそ勝てるという経験が今も根付いているんだと思います。ホストも同じで、本当にかっこよくてスキルがあるホストがひとりで売上を上げても、いいお店にならないんです。そしていいお店でないと、お客様の満足度も上がりません。スタープレイヤーをみんなでバックアップしてこそ満足度の高いお店になるのは、これまでの経験で実感しています。

 

あとは何よりも、楽しいことはみんなで味わった方が楽しいじゃないですか。ひとりよりふたり、ふたりより3人集まったほうが楽しいことができるので、一緒に楽しいことをできるメンバーでチームを作りたいなという思いが一番大きいかもしれません。コロナ前はアトムグループ全員で年2回沖縄に旅行しました。楽しいですよ、400人全員でいく沖縄は。今はコロナの影響で店舗単位の旅行になりましたが、今でもみんなで楽しい店にしよう、楽しいグループにしようという活動は続いています。

 

目標は1,000億円企業!「ええやつ」が集うアトムグループを築く

 

―どのような方とアトムグループで一緒に働きたいと思いますか。

 

一言で言えば「ええやつ」ですかね。一生の付き合いができるような子に来て欲しいです。これはグループ全体で言えることですが「ちょっと稼いだら次にいこうかな」という子は、結局稼げないんですよ。少なくともアトムグループでは、一度関わったからにはしっかり繋がって、みんなで一緒に上がっていこうという関係性を大切にできる子が成功すると思っています。チームプレイを大切にできる、仲間思いの熱い子は大歓迎です。

 

採用の面接では、実は選別らしい選別はほとんどしていないんですよ。未経験者だろうが他店のエースだろうが、とりあえず1回は入店してもらう方針です。ただし、条件を提示してくる経験者は断っています。みんなと同じ条件でいいなら入店OKというのが大前提です。

 

ホストはどんな人が売れるか分からないんですよね。ちょっと変わった性格だったり変な特技を持っていたりする子が売れることも少なくありません。また、ホストクラブは人が多いほど売上が上がる仕組みなんです。自分で売上を作る能力がゼロだったとしても、ヘルプ能力があれば店の売り上げには十分に貢献してくれるので、いろいろな個性の子に来て欲しいなと思います。

 

ホストは誰もが何かをもたらす可能性があるので、いろいろな個性の人に入ってもらいますし、入った後はしっかり教育していくのが私たちの方針です。

 

―グループの今後の展望を教えてください。

 

僕の中で決めているのは「10年後にグループ全体で年商1,000億円を達成」することです。すでにその動きは始まっており、事業の多角化を前提とした「ATMGホールディングス」を設立。ホスト事業以外の展開が進んでいます。現在はシーシャバー「PukuPuku」の運営をはじめとしたバー・飲食店経営、美容事業、不動産事業などを展開中。さらにリゾート事業、M&A事業、金融事業、IT/Web事業と領域を広げています。

 

こうした多角的企業を維持・拡大していくためには、優秀な本部機能が必要です。ホストの現場は個性豊かであることが重要ですが、本部機能ではよりスキルや経験といった能力が重視されます。そのため、現在はATMGホールディングスとして盤石の体制を作るために「SNS戦略」「本部の新体制構築」「本部の教育体制確立」「意思統一を図る会議」の四本の柱を軸に、1,000億円を実現する土台作りに取り組んでいます。

 

その目標を達成する最初の一歩として目指すのが、ホスト事業単独での売上100億円です。100億円という数字は決して簡単なものではありませんが、同時にプレイヤーにとって多くのチャンスが生まれます。何百万、何千万もの金額を稼ぐホストも多く誕生していくでしょう。そうしたチャンスを掴むため、ぜひ熱意がある「ええやつ」にアトムグループを盛り上げて欲しいです。

 

アトムグループの名前の由来は「愛と夢を与えたい」という思いからです。創業以来、お客様やスタッフ全員に愛と夢を与えたいという思いは少しも変わっておらず、アトムグループを通じてアトムに関わる全ての人に愛と夢を手にして欲しいと思っています。これから新たにアトムグループに参加してくれる人にも、ぜひ愛と夢に溢れた時間を過ごして欲しいと願っています。

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