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異例のスピード出世で、激戦区の代表取締役へ。「誠実さ」を貫き、自分ブランドを確立。

2023/03/08

「性別を問わず、人がキレイになるのをお手伝いするのが好きなんです」と柔和な笑顔で語る、元美容師の椿喜さん。ホスト激戦区にあるミナミの『ATOM VENUS』の代表取締役として、店舗運営を切り盛りする存在です。2020年に入社後、今年1月に代表になるという異例のスピード出世の裏側やアトムでホストになった理由、マネジメント方針などを語ってもらいました。

 

修斗会長から直接オファー。実際やってみると、「ホストは誇り高き仕事」だと実感。

──修斗会長に出会い、ホストになったきっかけを教えてください。

 

アトムグループに入る前、美容師をしながらライバー事務所に所属し、配信活動をしていました。その事務所の社長と修斗会長が知り合いという縁で出会いましたね。当初からライブ配信を観に来てくれていたそうで、初アイテムを投げてくれたのが会長。そんなことがあり、徐々にお付き合いがはじまりました。今だから言えますが、実は「ホスト」に偏見があったんです。僕は「人間を大切にする」「絶対に嘘をつかない」という、譲ることができない信念があります。当時「女性をあざむいてでも、自分の利益を追求しなければならないのがホスト」と思い込んでいました。

 

でも、アトムは全く違いました。「アトムのホストは、女性を大事にしている」と断言できますね。ホストになった理由は、人格者である会長の魅力に惹かれたから。会ったばかりの僕にも丁寧に接してくれて、忙しい方なのに時間を割いてくれました。だから最初は、ホストになりたいというよりも「会長のもとで働きたい!」と考えたのが入社のきっかけです。

 

──ホストになって、最初に感じた印象は?

 

こんなにも「感動が多い」とは思ってもみませんでした。たとえば僕には同期が4人ほどいます。とても仲が良かったため、同期が最初にお客様からシャンパンを入れてもらったときの喜びは言葉にならないほどでした。この「シャンパン」で当時僕は、同期に先を越されました。そのとき、悔しい気持ちがあったことも事実ですがそれ以上に「仲間が認められた。頑張ったおかげで、成果につながったことが嬉しい」と、周りも自分自身も熱くなり、感動したことを覚えています。みんなで成功をたたえあうアトムのホストは、「誇り高き仕事だな」と実感しましたね。

 

椿喜

 

鳴り物入りでの入社。プレッシャーに負けずに、売上ナンバーワンなど輝かしい成果を残す。

 

──「女性に絶対に嘘をつかない」という信念を貫いておられますね。

 

「騙してまで、自分の売上を伸ばそう」なんて、一ミリも思ったことはありません。僕は「自分というブランドを買ってくれるお客様に、最大のサービスをする」ことだけをシンプルに考えて、行動しています。だから、人を楽しませているときが一番好きな時間なんです。これは「承認欲求がめちゃめちゃ強い」ことの裏返しでもあるんですけれど(笑)。

 

──鳴り物入りでご入店されたと聞いています。

 

タイミングや運も良かったのですが、入店直後に「注目されている感覚」をヒシヒシと感じていました。会長からの紹介でホストデビューし、プロデューサーの大夢さんからも「面倒をみたる!」と言われて、最初の頃は大夢さんの家に居候をさせてもらっていました。アトム上層部のそうそうたる面々から目にかけてもらっていたので、大きなプレッシャーを感じており、重圧に打ち勝つまでが大変でしたね。それを超えると、仕事をより一層楽しめるようになりました。

 

──大夢さんの印象などを教えてください。

 

大夢さんに最初お会いしたときの役職は“代表取締役”でした。僕は人をポジションなどで判断せず、自分自身が納得しないと目上の方でも尊敬できないので、「偉い方なんだろうけど、この人を抜いたら代表になれるんだ」と思った記憶があります。ただ、一緒に働いてみるとそんな考えは吹っ飛びましたね。考え方の鋭さや洞察力、やるとなったときに実現する行動力。決して感情的にならず、メンタルコントロールに長けていて理性的で冷静。それでいて心底優しいという、とにかく人間として凄すぎる方だったので、学ぶことばかりでした。

 

椿喜

 

全速力で駆け抜け、代表取締役へ。プレイングマネージャーとして活躍。

 

──もともと、「代表取締役になりたい」という気持ちが強かったのでしょうか?

 

僕は、自分自身に発破をかけることでやる気が出るので、以前から「お店の運営を任せて欲しい」と公言していたんです。すると昨年、「今度オープンする店舗をやってみないか?」と打診を受けました。そのときは新天地を任される「喜び」と、僕を育ててくれた店から卒業する「切ない気持ち」が混在した気持ちになりました。当時の役職は副主任で、アトムの組織図としては幹部補佐、副主任、主任、支配人、代表取締役と下の方。副主任でありながら、お店を切り盛りする権限を付与されたので、「代表取締役になるまでの間は、周りから助けてもらいながら成長する」と決め、プレッシャーと戦いながら走り続け、今年の1月に代表取締役に就任しました。

 

──代表取締役になってからの苦労や、マネジメントで意識していることを教えてください。

 

運営側に回ると、お店の方向性を決めて組織全体をそちらに導くことが必要です。でも、僕自身も役職につく前はそうだったからわかるのですが、ホストにとっては「お客様を大切にする」ことが第一で、お店全体の方針にはあまり興味がない。そんな中で組織を率いるには求心力が必要です。そこの立ち回りは大夢さんから学んだことを実践していますね。僕が得意なマネジメント手法は、人それぞれがもつ個性的な魅力を見つけ出す「観察眼」を活かした育成方法です。あとは「小さな成功体験の積み重ね」を重視しています。たとえば、プレイヤーの最初のステップはお客様が「延長してくれること」。お客様が自分の時間を使ってくれて、一緒に時間を過ごすことを選んでくれるので、部下にもその喜びを味わってもらえるようにサポートしていますね。

 

──今後「ATOM VENUS」をどのようにしていきたいでしょうか?また、個人の夢も教えてください。

まずは、アトムグループで1位にしたいですね。色々と貴重な意見を積極的に発言し、支えてくれる仲間もいてくれるので、結構自信はあるんですよ(笑)。あとは、SNSの時代なのでもっと知名度を向上させていきたいですね。育成については幹部同士でよく話し合って、役割分担も決めているのでバッチリです。本気で育てます。個人的にチャレンジしたいのは「椿喜ブランド」を展開すること。たとえば「椿喜のドライヤー」といった美容家電製品を企画・販売して、みんなをキレイにできたら最高ですね。その夢のためにも、「実直に生きて、王道を歩む」ことを貫き続けます。

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