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「トップの即決に、腹をくくった」。グループ初の地方出店を成功に導いた、リーダーのストーリー。

2022/10/04

大阪ミナミのアトム本店で活躍した後、「アトムグループ初の地方進出の代表」という大役を任され、現在は北海道の『アトム サッポロ』で代表取締役として指揮を執る櫻井あゅむさん。今回、アトムグループでホストになった経緯や出店当時の秘話、現在の運営方針などを語ってもらいました。

 

始めると、景色が変わったホストの仕事。

 

──アトムグループでホストになった経緯を教えてください。

 

大学時代に「授業終わりに大阪で遊び、その後バイトして始発で帰れる仕事はないだろうか?」と探していたところ、アトムグループのバーテンの仕事を見つけたので応募し、働いていました。その頃、ホストクラブが忙しくてバーが暇な時、ちょくちょくボーイとしてお手伝いに行ってたんです。ありがたいことに「席に付いてよ」というお客様もいたのですが、ホストに興味が無かったので断っていましたね。

 

──修斗会長から直々にオファーがあったそうですね。

 

「1ヶ月の間、お試しで」という条件で引き受けました。良い手応えがなければ辞めようと思っていたのですが、やってみると面白かったんですよね。ホストに対して「売り上げに厳しい」「軍隊のような組織」「水商売で怖い」というイメージがありましたが、一切ありませんでした。むしろ、チームプレーを大切にするアットホームで働きやすい環境だと実感しましたね。

 

──最初はどのように感じましたか?

 

ホストになる前は「その場を楽しませれば良いだけ」と思っていたのですが、実際にやってみると、あからさまに違ってギャップを感じた記憶があります。ホストに来るお客様は、何かしらのストーリーを背景に持っているので、僕たちは承認欲求に応えたり、寂しさを少しでも埋め合わせたりするなど、ファンであるお客様に喜んでもらえるサービスを提供しなければなりません。でも、最初は「何を求めておられるのか?」が解らず、戸惑いました。

そんな時に助けてくれたのが、先輩たちです。仕事でしんどいこともありましたが、一緒に飲みに行ったり、遊んだりしながら励まされ、具体的なアドバイスをくれました。特に今はマネージャーの城山さんには、本当に助けてもらいましたね。その時の経験が、今の店舗運営やマネジメントに役立っています。

 

 

仲間たちと苦労し、結束力が高まった立ち上げ期。

 

──グループ初となる新拠点開拓の陣頭指揮を、託された時の気持ちは?

 

2021年8月9日、当時の飛行機チケットを大切に保存しているくらい、覚悟を決めて北海道に来ました。実は、最初断っていたんですよ。だって全く知らない土地で、ゼロからのスタートって怖いじゃないですか。でも、修斗会長や想社長とお話をしているうちに、チャレンジしてみたいと考えるようになりました。決定打は、会長と一緒にこちらで不動産を探している時、今の『アトム サッポロ』のテナントを、会長が“即決”したこと。それを見て、「トップが大きなリスクをとって即決したのだから、その元で働く僕も頑張らなければならない」と腹をくくりましたね。

これまでの人生、会長に変えてもらったし、信じてついてきて良かったという実績しか無いんです。名前の「ゅ」を小文字にすることを提案してくれたのも、会長です。僕にとっては大きな出来事ですが、会長は覚えていませんでしたけどね(笑)

 

──札幌とミナミで感じたお客様の違いは?

 

関西はすぐに腹を割って話してくれるお客様が多かったのですが、北海道のお客様は奥手なタイプが多いので、まずは本音を引き出すことからスタートですね。一方で、グループ全体で同じサービスを提供する必要があるので、北海道だけのルールなどは作らないようにしています。

 

──当時のエピソードを教えてください。

 

オープンが2ヶ月くらい伸びてしまったので、従業員の仕事が無い状態に。そこで、みんなで歩き回りながら、お店のPRをしていました。オープンの時、その時のお客様が来てくださり、種まきが実ったことを覚えています。あとは、内装を一緒に考えたり、家具を運び込んだり、電球を取り付けたりということを、スタッフ全員でやっていたので、結束力が高まったと思いますよ。当時、ホストとスタッフ合わせて7名でしたが、今は現地で採用し、20名以上が活躍中です。

 

 

『アトム サッポロ』を運営する上で、大切にしている育成方法。

 

──マネジメントで心掛けていることは何でしょうか?

 

社会人としての常識や、大切なことを身に付けられるようにレクチャーします。といっても難しいことではなく「あいさつをしっかりする」といった、凡事の徹底です。根っ子の部分を育成したいので、目先の売り上げに対して目くじらを立てるようなことは無いですね。僕自身がミナミの時代に先輩たちから可愛がってもらいつつ、成長を促進してもらった経験があるので、そのノウハウを活かしています。あとは、「任せる勇気」ですね。幹部には、数名程度の部下を付け、チームリーダーを任せています。

リーダーたちに「もっと売り上げを伸ばしたい」「来年までに従業員を40名にしたい」というビジョンを伝え、従業員たちが当事者として考え、行動してもらうのが僕のやり方です。そのためには、彼らのことを深く理解する必要があるので、とにかく話をするようにしていますね。

 

──北海道と大阪で、育成方法に違いなどはありますか?

 

お客様もそうですが、生まれ育った環境が違うので、育成の仕方も違いますね。たとえば、大阪だと上の役職者に対して部下が飛び込んでいき「気に入られて、自分の居場所を作る」というタイプが多いのですが、北海道は控えめな人も多いです。だから役職者から声をかけ、自分を出せるように促しています。コミュニケーションを深めるため、プライベートで一緒に遊びにいくことが増えました。従業員に恵まれ、こちらに来てから自分自身の人間力も高まったと感じています。

 

──あゅむさんが考える「ええやつ。」の基準を知りたいです。

 

仲間が目標を達成した時、一緒に泣けるやつですね。僕自身がそういう人種なので。ホストはライバルですが、同志でもあります。結果に対して、ねたみや嫉妬ではなく「おめでとう」と素直に言えるやつが、僕は好きです。あとは「人生変えたい!」みたいな野心を持ってる人、大歓迎ですね。

 

──最後にプライベートな話や、目標を教えてください。

 

大阪時代のプライベートは、飲みに行くのがほとんどでしたが、北海道は自然が豊かなので、ラベンダー畑を見に行ったり、スノボで遊んだりするなど出かけることが増えました。それらをSNSで発信したりしています。内容はモラルに配慮し、あとは自由に思うがままを届けていますよ。目標は売り上げを伸ばし、さらに2店舗目を出店し、拡大することですね。

 

あゅむさんのTikTokはこちら

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