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周りの笑顔が、自らの幸せの源泉に。アトムマインドの体現者が歩む王道とは。

2022/11/02

アトムの初期メンバーとして、未開拓だった梅田を切り拓き、現在は「ATOM-umeda-(アトム 梅田)」「ATOM-CLEAR-(アトム クリア)」の2店舗を統括する希咲久琉社長。“フロンティアスピリッツ”と共に、“温厚な人柄と礼儀礼節を重んじる心”をあわせ持つ、久琉社長の生き様に迫りました。

 

ノートにデータを全て書き写し、選び抜いたアトムの魅力。

 

──ホストの前は、どんな仕事をしていましたか?

 

もともと、現場の仕事をしていたのですが、「おしゃべりを通じて、直接人と向き合う仕事がしたい」と考えるようになり、25歳でボーイズバーに。そこで、お酒の飲み方やコールなど、夜の仕事の基本を学びました。ただ、そこの規模が小さかったことや、結果を出してもあまり報われない環境だったこともあり、1年ほどで辞めましたね。そこで、効率的に稼ぐため、ホストになることにしたんです。

 

──アトムを選んだ理由は?

 

夜の仕事を紹介しているサイトを閲覧し、たくさんあるホストクラブの「給料」や「従業員数」といったデータを、全部ノートに書き写しました。そしてまず、5店舗に絞り込み、あとは体験入店して選ぼうと考えたのです。優先順位は、お金よりも働きやすさ。一緒に働く人の人柄などを見ていました。アトムを選んだ理由は、優しい人たちに囲まれていたことと、ちょうど体験に行った時、閑散としていたので「雰囲気を知るために、もう一度来てよ」と馬刺さんに誘ってもらったことですね。実は次もたまたま人が少なかったので、もう1回体験しました。3回分の体験入店の給料もしっかり出してもらったので、誠意には誠意で応えようと思い、入店を決めました。

 

──ホストになり、大切にしていたことは何でしょうか?

 

お客様に対しては、とにかく感謝の気持ちを言葉に出し、着実に心に届くように伝えることですね。最初は、それだけに注力していました。酒の席で、ちょっと理不尽なことを言われたりすることがあっても、常に優しく接することを心掛けていました。僕に会いに来てくれるお客様にも、ヘルプで席についたお客様にも「一緒に時間を過ごせて良かった」と思ってもらえる接客を徹底。お客様と一緒に笑ったり、詳しく話を聞いて寄り添ったりという基本的なことを実行していましたね。

 

入社後、10ヶ月ほどで副主任になり、3人の部下を持ちました。チームを率いる時に用いたのは、チェックシート。抜け漏れを無くすと共に、できたら素直に褒める育成方針でしたね。その頃、メンバーのために時間というリソースを最大限に注いでいたことを覚えています。中には「辞めたい」というメンバーもいましたが、もったいないと思ったので引き止めたことも。そのメンバーは今もアトムグループで、活躍していますよ。

 

希咲久琉

 

「ホスト不毛の地」とまで言われていた梅田に進出。自信が確信へ。

 

──3年前に梅田へ。出店当時の気持ちを教えてください。

 

「梅田を任せたい」と修斗会長に言われた時、既にミナミで代表として3年のキャリアと実績を持ち“自分ならやれる”という自信もあったので、早々に決断しました。実はミナミ時代、「久琉がやってくれるなら、箱を2フロア押さえる」とオファーをもらったのに、断ってしまい、あとで悔やんだことがありました。「今回は後悔したくない」という気持ちでしたね。

 

実際、運営してみると自分が思っている以上に、ハイスピードで売上も伸び、働くホストやスタッフの数も5~6名から10倍以上に増えながら、お店が急成長していきました。これはひとえに従業員たちの頑張りがあったからこそです。

 

──順風満帆の裏で、苦労されたことはありますか?

 

面接ですね。応募のLINEが鳴り止まず、半月先、3週間先まで体験入店の予定が詰まっていました。当時、「誰も落とさない」ことと、「未経験を積極的に迎える」という採用方針だったので、みんなに会い、アトムの考えやビジョンを丁寧に伝えることに奮闘していた記憶があります。応募が殺到した理由は、電車のアクセスがよく、ホストにとってチャンスに溢れている反面、ちょっと怖いイメージもある“ミナミ”と比較して、梅田が親しみやすい土地柄だったからだと思います。

 

──拠点拡大に伴い、「任せる勇気」が大切に。

 

実は、代表になることを躊躇していた時期があったんです。そんな時、エレベーターに乗りながら修斗会長に「自分も代表になったから成長できた」と言われたことを、鮮明に覚えてます。それで気持ちが切り替わりました。その後、代表を経て社長になったのですが「器が人を作る、育てる」ことを実感しています。任せられると「期待に応えたい」という責任感が芽生え、行動に現れるんです。

 

そしていざ、自分が責任者になって「任せる勇気」の重要性をひしひしと感じますね。委ねる時の指標は、スキルよりも「成長したい」「キャリアを積んで経験したい」という気持ちの部分を重視し、信頼できる従業員に任せるようにしています。あと、力を入れているのが、相談に乗ること。「ここまで聞いてくれるんですね!」と言われるくらい、じっくりと耳を傾けるようにしています。

 

希咲久琉

 

素直で真面目に仕事に取り組めるなら、絶対に売れる。

 

──アトムで活躍できる方の特徴はありますか?

 

未経験者を、売れるホストにするノウハウが豊富にあるので、「素直」「真面目」であれば、絶対に稼げるホストにしてみせます。逆に、結果につながっていないのに、自分の我を通すようなタイプには向いていないですね。成果が出ていない場合は、素直に経験豊富な先輩たちのアドバイスを受け止めて、真面目に実行しなければ成長できません。努力の方向性を間違えるとマイナスになってしまうので、正しい路線を示して導くことが、管理職や先輩たちの仕事です。

 

テクニックの話をすると、「喋る時の言葉遣い」「LINEの返信を一文字単位で添削」など、細かいことが多いですね。伝える時は、上から目線では無く「こんなやりかたもあるよ」と示唆することで、自ら気づいてもらうようにしています。

 

──アトムグループで挑戦したいことや、夢を教えてください。

 

ホスト事業を軸に、別のビジネスを展開することにも、力を傾けていきたいです。僕自身、人を育てながら、違う事業にも挑戦したいと考えています。ホストを引退した後でも活躍できる環境づくりですね。

 

経営は難しいこともありますが、結局目の前のことを一つひとつ進めるのが楽しいんです。売上を出すためにはお客様の存在が不可欠で、お客様に見つけてもらうためには宣伝を始めとした施策を打つことが重要です。さらにお客様に満足してもらうためにはサービスの質を高め、店や仲間とともにレベルアップしながら進めていきます。これまで新店舗の出店や組織拡大などを通じて、組織を束ねる上での豊富な知見を得ることができたので、これからの人生にも活かしていきたいですね。

 

あと、個人的な夢というのは無いのですが、僕と関わってくれている人たちが、笑顔であれば僕自身も幸せに感じます。「久琉がいてくれて良かった」という存在でありたいです。

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