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「どんなプレイヤーにも親身に寄り添い、そばで見守りたい」。10代の頃から活躍し続けるカリスマホストが、教育において重視するポイントとは。

2023/01/18

未成年の頃からアトムグループでホストとしてのキャリアをスタートし、デビュー1年で月間売上1,000万円を達成するという偉業を成し遂げた咲夜愛斗さん。現在もプレイヤーとして最前線で活躍されている一方で、ATOM本店の支配人としてマネジメントにも力を入れています。今回は、名プレイヤーとしての知見も活かしながら独自の教育を展開する愛斗さんに、人材育成の秘訣や求心力を持つためのコツなどについてお話を伺いました。

 

プレイヤーの背中を優しく押すことで、自発的な成長を促す

 

―愛斗さん自身が未成年だった頃に、プレイヤーとして努力してきたことを教えてください。

 

現在は、お酒をあまり飲まないプレイヤーでもホストとして売れる可能性がありますが、僕が未成年で入店した頃は“お酒を飲まずに売れるプレイヤーになる”ということが非常に難しかったんです。

 

そこで、僕がとにかく意識したことが「いかに接客力を向上させるか」という点です。

先輩の良い部分を観察して盗むなど、どうやったらお客様により良いサービスを提供できるかということを真剣に考えていました。

この「接客力をどのように向上させるか」についてはアバウトに考えるのではなく、意識すべきポイントをしっかりと具体的に考えることが重要ですね。

 

あと、未成年はお酒を飲めないので「どの要素であればホストとして先輩たちに勝つことができるのか」という点も考えなければなりません。

例えば、僕は未成年だからこその「フレッシュさ」があることに加えて「お客様と向き合える時間が多いから、お客様一人ひとりに自分の魅力をしっかりアピールできる」ことも強みとして捉えていました。

営業中以外で空いた時間を自分の趣味などに使うのではなく、お客様としっかり向き合う時間として使っていましたね。

 

未成年のプレイヤーに限った話ではありませんが、誠実にお客様と向き合うことは非常に重要です。

そのうえで未成年というブランディングをしっかりと理解し、強みを活かすことができれば売上も伸びていくと思います。

 

―入店3か月未満の新人にはどのような教育を行っていますか?

 

入店3か月未満の子には、とにかくいろいろな経験をしてほしいと思っています。

「失敗してもいいから自分の好きなようにチャレンジしてほしい、ミスしてもカバーするから心配しなくていいよ」ということを、いつも伝えていますね。

 

―入店3か月以上1年未満の方にはどのような教育を行っていますか?

 

ホストという職業がどういうものなのかを段々わかってくる時期なので、入店3か月以上のプレイヤーには「ホストとして成長するための具体的な学び」を意識しながら日々働いてほしいと伝えています。

 

先輩の良い部分を盗んだり、どうやったら今以上に売上を伸ばせるのか具体的に考えたり……教育はもちろん行いますが、成長につながる要素を自発的に学んで糧とすることが重要ということを伝えるようにしていますね。

 

―中堅プレイヤーの教育ではどのような点を意識していますか?

 

ホスト歴がある程度長くなってくると、一時的にモチベーションが下がってしまうプレイヤーが出てくる場合があります。

思うように結果が出ないプレイヤーもそうですが、ある程度の結果を出しているプレイヤーも現状に満足してしまい、モチベーションが低下するケースがあるんです。

 

だから、現状に満足することなく「できるだけ高い目標を掲げてほしい」ということを中堅プレイヤーたちには伝えています。

モチベーションって、自分で上げるよりも誰かに上げてもらうほうが効果的だと思うので、そこを僕がサポートできるよう意識してコミュニケーションを行っていますね。

 

あと、中堅プレイヤーもさらに成長できるポイントがあると思うので、そこを見つけてアドバイスすることも僕の役割だと考えています。

 

―素行があまり良くないプレイヤーに対してはどのように接するようにしていますか?

 

過度に怒ったり見放したりするのではなく、「徐々にでも生活態度が改善されるよう長い目で見る」ことを意識しています。

人は変われると思うので、素行が悪いプレイヤーにも親身に寄り添い、そばで見守るようにしていますね。

 

―幹部教育はどのように行っていますか?

 

人によって得手不得手があると思うので、適材適所の配置を意識するようにしていますね。

幹部に対してあまりに高い理想を求めすぎるのも良くないですから、それぞれの方が持つ長所を活かせるように導ける教育が重要だと考えています。

 

どんなプレイヤーにも親身に寄り添い、進むべき道を照らす存在

咲夜愛斗

 

―どちらかというと、ATOM本店は数字よりもモチベーション管理を重視しているとお聞きしました。

 

そうですね。

モチベーション管理も重要ですし、あとはチームにおけるプレイヤー同士の相性も重視しています。

相性は性格的な部分も大きく影響しますが、スキル面においても似たタイプのプレイヤー同士がマッチングできるようなチーム作りを意識していますね。

チームの先輩やリーダーが、人間性やスキル面において自分の上位互換のようなプレイヤーだったら、そのプレイヤーの良い部分を取り入れることで成長しやすい環境になると思います。

 

―今後、ATOM本店をどのようなお店にしていきたいですか?

 

僕の理想としては、幹部一人ひとりのレベルがさらに向上し、僕がお店を見ていないときでも相互に高め合ってくれるような環境にしていければと考えていますね。

 

―売上を上げるための秘訣はありますか?

 

まず、僕はお店全体のレベルが上がらないと数字も上がりにくいと考えています。

たとえスタープレイヤーが一人いたとしても、他のプレイヤーのレベルが低ければ、魅力的なお店だとお客様に感じていただくことは難しいでしょう。

 

一人のプレイヤーが売上を上げるのではなく、プレイヤー全員の売上が上がっていくような環境にしていくことが重要です。

その中で、さらにスタープレイヤーが生まれるという環境になれば最高ですね。

これは店づくりにおける僕の目標でもあるので、今後代表に就任したらしっかり取り組んでいきたいと考えています。

 

実は、そのためのベース作りには既に着手していて、中堅プレイヤーを中心にコミュニケーションをとっているところです。

中堅プレイヤーの売上をさらに伸ばすことができれば、ATOM本店はひとつ上のステージへ到達できると思います。

ポテンシャルは十分にあるので、高いモチベーションを維持できるよう僕も全力でサポートしていきますよ。

 

―従業員のモチベーションを上げるためのポイントはありますか?

 

僕はマンツーマンでめちゃくちゃ話し合いますね。

頭ごなしに「しっかりやれよ」と言ったところで、頑張ろうと思える人ってほとんどいないと思うんですよ。

プレイヤーによって悩みは違うので「なぜモチベーションが下がっているのか」「どうしたらモチベーションが上がるのか」という点を、一人ひとりと向き合いながら問題解決していくことが重要だと思います。

だから、売上が好調ではないプレイヤーを複数人集めてまとめて指導するという方法は、あまり効果がないのかもしれません。

 

―モチベーションが下がりやすいプレイヤーに共通点はありますか?

 

ホスト歴がある程度長くなってくると、プレイヤーによってはどうしても一時的にモチベーションが下がってしまう時期があるんですよ。

その原因として最も多いのが「ホストとしての目標が定まっていない」ことです。

例えば、「これだけの売上を上げられるプレイヤーになりたい」とか「お店の中でこの役職に就きたい」とか、自分がホストとして目指す目標がなければモチベーションを維持することは難しくなってしまいます。

 

だから、まずは無理して目標を掲げるのではなく、「なぜ自分はホストをやっているのか」という原点に立ち返るところから寄り添うことで、そのプレイヤーがホストとして進むべき道を見つけられるようサポートしていますね。

 

ともに働くことで“理想のホスト像”や“人生の目標”をイメージできるお店を目指す

咲夜愛斗

 

―退店防止策はどのように実施していますか?

 

「ATOM本店で働き続けたい」と思ってもらうためには「尊敬できるプレイヤーやスタッフがいて、その方々と働き続けた先に明るい未来があると感じてもらえること」が重要だと思っています。

 

「このお店で働き続ければ、自分は人として、ホストとしてさらに成長できる」

「この先輩に追いつけるよう努力を続けていけば、自分も素晴らしい景色が見られる」

 

そう感じてもらえるような環境を作り上げていくことこそが、一番の退店防止策になると考えています。

“楽しく働く”という部分ももちろん重要ですが、僕たちと一緒にホストとして働き続けた先に「自分が目指すべき理想のホスト像や、人生の目標をイメージすることができる」と感じてもらえるよう、日々意識しながらコミュニケーションをとるようにしていますね。

 

―愛斗さんが発信している今後のビジョンについて教えてください。

 

僕のチームの子たちには「店舗売上で圧倒的な結果を出せるお店を作ろう」と伝えています。

アトムグループ内で店舗売上ランキングNo.1にもなりたいですし、ゆくゆくはアトムグループが大阪で一番売上を上げているホストグループになれるよう、貢献していきたいですね。

 

愛斗さんのように求心力を持つためのコツはありますか?

 

強いて言うのであれば「人に嫌われるような言動をとらない」ことを徹底することじゃないかなと思います。

 

「自分はやりたいようにやるから、全員に好かれなくてもいい」というスタンスのプレイヤーもたまにいますが、そのスタンスの方が上の役職に就いてしまうと、相性が合わないプレイヤーの退店につながってしまう可能性があるんです。

 

だから、ホストとして上の立場に立つのであれば、全員から好かれるような人間力の高いプレイヤーであることに越したことはないと考えています。

 

その点を意識したコミュニケーションを日頃から心掛けつつ、どんなプレイヤーにも親身に寄り添ってあげたいと考えていることが、求心力という部分につながっているのかもしれません。

 

愛斗さんが理想とする人物像について教えてください

 

僕が理想としている人物は環修斗会長です。

高い目標を掲げるだけでなく、その目標を実現するために努力していたり、多くの人に慕われたりしている姿は本当に憧れますね。

僕も環会長のような存在に近づけるよう、高い志を持ってこれからも精進していきます。

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