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自分にコンプレックスがあったからこそ、結果を出すことの難しさが理解できる。センスだけに頼らない、再現性の高い教育を行うための秘訣とは

2023/02/15

容姿・実力ともに精鋭揃いのATOM本店にて、プレイディングマネージャーを務める城山恋志さん。

プレイヤー時代には売上面で素晴らしい実績を残しながら、最も人数の多いチームを率いるリーダーとしてもご活躍された経験を持っています。

プレイディングマネージャーとしてプレイヤーをサポートする立場となった今、恋志さんはどのような想いで教育を実施しているのでしょうか。

「女性よりも、男性と向き合うほうが得意かもしれません」と、笑顔で語る姿が印象的な恋志さんに、教育において重視しているポイントやチームづくりのコツなどについてお話を伺いました。

 

教育者としての愛情と責任感。大切な後輩たちのために、自分の経験は惜しみなく伝える

―入店3か月未満の方への教育で意識しているポイントを教えてください。

 

僕自身もホスト未経験の状態で入店したのですが、入店3か月未満の子のほとんどは右も左もわからない状態だと思うんです。

だから、まずは「場数を踏んで慣れていくこと」が重要だと考えています。

 

あと、細かい部分を教育してもまだ理解できないと思うので、大まかな流れのみ伝えるようにしていますね。

ホストって、ある程度の大まかな流れを理解したうえで場数を踏むことによって、どうすれば成長できるのか感覚的に理解する職業だと思うんですよ。

だから、ホストの教育で難しいのは「マニュアルがありそうで無い」という点だと思います。

 

それと、入店3か月未満の子に関しては「常に寄り添ってあげること」が重要ですね。

ただ、細かい部分まで僕が教育してしまうと、その子が自分で考えて成長する機会を奪ってしまうおそれがあります。

 

だから、あくまでも「何か困っていることはないか、常に気にかけてあげる」というニュアンスで接することが、その子にとってプラスになるのかなと思いますね。

教育はもちろん重要ですが、プレイヤー自身の意思も尊重しながら日々接するようにしています。

 

そうやってとことん向き合い、プレイヤーごとに見えてきた個別の課題を洗い出して教育していくという流れが、僕のスタイルですね。

 

―入店4か月~1年未満の方への教育はどのように行っていますか?

 

入店4か月~1年未満って、伸び悩んでいる子が多い時期だと思うんですよ。

だからこそ、僕がこれまで経験してきたことを包み隠さず、全て伝えるようにしています。

僕の経験談を伝えることで、その子の悩みを解決することに少しでも役立てば嬉しいという想いで話していますね。

 

僕のスタイルってすごく特殊というわけではありませんし、誰でも真似して実践できる方法なので、あまり隠す必要がないんですよ(笑)。

ATOM本店には僕よりも素晴らしいプレイヤーが何人もいますが、その領域に辿り着くまでは、誰でも真似できる僕のようなスタイルからヒントを得てもいいんじゃないかなと考えています。

 

―プレイヤーの人間力を伸ばすために意識しているポイントはありますか? 

 

最も重視しているのは「礼儀」ですね。

僕自身、前職の人間関係や総合格闘技をやっていた経験から、礼儀の大切さはかなり教え込まれました。

 

ホストの人間関係ってフラットな部分も多くなりがちですが、上下関係もある程度しっかりしていないと組織としてうまく機能しないと思うんですよ。

仮に「この先輩は少し苦手かもしれないな」というプレイヤーがいたとしても、お店の中では先輩として立てなければならない状況もありますよね。

 

そこがしっかりしていないと、新人のプレイヤーや外部からの見え方もよくないと思うんです。

「礼儀礼節を欠かさない」という部分さえしっかりしていれば、最低限の人間力はクリアできているんじゃないかなと思いますね。

 

また、社会人経験がないままホストを始めるという子も多いので、社会人として最低限必要なマナーやマインドは、先輩である僕たちが教える責任があると考えています。

 

―人間力が備わったプレイヤーが、もうひとつ上のステージに到達するために必要なことを教えてください。

 

人間力が備わったプレイヤーは、お店から指摘された問題や課題に対して、他者ではなく「自分にどのような原因があって、どうすれば改善していくことができるのか」ということを考えることができます。

つまり、自分に対してヘイトを向けられるようになるんです。

 

働き続けていると、大なり小なり不満は出てくると思うんですけど、そこでお店や他の従業員に文句を言うのではなく、自分がどう動いていけば改善できるのかを考えてほしいと伝えていますね。

 

それと「毎日違うプレイヤーが担当している席につきなさい」ということも伝えています。

そうやって場数を踏んでいけばヘルプ力が向上するので、そこから自分の売上をどうやって作っていくのかという教育に移るという流れですね。

 

短所を補うよりも、長所を伸ばすことが重要。一人ひとりと深く向き合うことで、そのプレイヤーに必要な教育を見極める

城山恋志

 

―恋志さんのチームは、当時のATOM本店で最も人数が多かったと聞いています。人気チームを作るための秘訣などはありますか?

 

僕は「少し近寄りがたい」という第一印象を抱かれることが多いのですが、実際に話してみると「めちゃくちゃ親身になってくれる優しい人」と思っていただけることが多いらしいんです。

そういった第一印象と実際に話した印象のギャップがあるという点は、僕を慕ってくれる子が多い要因のひとつかもしれません。

 

ただ、僕は元からチームの人数を増やしていきたいと考えていたので、一人ひとりにしっかり寄り添い、求心力や影響力を持てるように行動していましたね。

 

過去に2回、僕のチームだけで売上1,000万円を目指そうと挑戦した時期があったのですが、1回は達成することができました。

こういった結果を残すことができたのも、チームの子たちが一丸となって「恋志さんを店舗で一番のチームリーダーにしたい」という想いで動いてくれたからだと思うんです。

 

チームの子たちからそこまで想ってもらえるように、日頃からとことん親身に寄り添ってあげることが重要ですね。

 

―コンプレックスのあるプレイヤーに自信をつけさせる方法があれば教えてください。

 

まず、一人ひとりの特性を観察し、そのプレイヤーの長所を伸ばしてあげることが大切だと思います。

 

当時、僕のチームでNo.2だった子はルックスにすごく自信があるというタイプではなかったんですけど、自分の意見をしっかり伝えられる子でした。

そこで、チームのNo.2という役職を与えることで裁量権を持たせ、モチベーションの向上を図りました。

同時に、僕が売上面をしっかり教育していくことで売上と求心力の双方を伸ばすことができ、自信を持たせることに成功しましたね。

 

また、最初から売上を意識するよりも「どうやったらヘルプが上手くなるか」を考えたほうが早く成長できるということも伝えています。

 

先ほど例に挙げたチームNo.2の子も、楽しく盛り上げる話題から真剣な話題まで、幅広いシチュエーションに対応できるようになったことでヘルプのスキルが高くなりました。

その結果、6か月連続でヘルプ賞を受賞していましたし、その子自身の売上も大きく伸ばすことに成功しましたね。

 

ヘルプとして場数を踏むことによって、さまざまなお客様やシチュエーションを経験することができます。

僕自身、とにかく場数を踏むことで成長したタイプの人間なので、プレイヤーの方々には多くの経験をしてほしいですね。

 

まさに天職。悩みを持ったプレイヤーがいるなら、自分が全力で受け止める

城山恋志

 

―現在はATOM本店のプレイディングマネージャーとしてご活躍されていますが、現職に就いたことで教育面や心境の変化はありましたか?

 

プレイヤー時代の自分と比べると、現在のほうが視野は広くなったと思います。

一人ひとりと向き合える時間が増えたので、そのプレイヤーのことをより深く知ることができるようになりましたね。

 

例えば、僕はほぼ毎日2人くらいを選出して面談を実施しているのですが、これまであまり話す機会のなかったプレイヤーとのコミュニケーションもとれるようになりました。

僕自身、プレイヤーとして売上を立てることよりも、後輩の面倒を見ることのほうが好きだったので、日々やりがいを持って働くことができています。

 

実際に「他の人には話しづらい悩みを、恋志さんにご相談できる時間があることで救われています」と言ってくれるプレイヤーもいるんです。

可愛い後輩たちの悩みに寄り添い、成長していくためのサポートができる現在の環境は、まさに僕にとって得意なフィールドであるとともに、大好きな仕事ですね。

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