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義を重んじ、アトムマインドを体現する熱い漢。憧れの存在となるために考案した、独自のブランディング理論とは

2023/02/04

ATOM-Tokyo-での代表経験を経て、現在はATOM本店のアドバイザーとしてご活躍されている龍聖さん。プレイヤーとしての経験だけでなく、マネジメントにおいても豊富な知見と広い視野を持ち、従業員からの信頼も厚い頼れる存在です。

今回は“余裕のあるオトナの雰囲気”と“引き込まれるような独特のテンポ感”が魅力の龍聖さんに、独自のブランディング理論や人材育成のポイントなどについてお話を伺いました。

 

外部に対してだけでなく、内部に向けたブランディングも意識することが重要

 

―入店3か月未満の新人に対して、どのような教育を行っていますか?

 

入店3か月未満の子に関して、現在は僕が直接教育することはしていませんね。

教育については他の幹部の方々に一任しています。

 

―入店4か月以上~1年未満の方の教育に関してはいかがでしょうか?

 

入店4か月以上~1年未満の方の教育に関しても、現在は基本的に関わっていませんね。

ただ、僕が教育を行っていた頃に最も大事にしていたことは「どんなプレイヤーに対しても親身に寄り添うこと」です。

 

そのプレイヤーが新しい目標を設定したり、新しい取り組みに挑戦したりするときは「一緒に最初の1歩目を踏み出してあげて、3歩目くらいまで一緒に進んでから独り立ちしてもらう」ということを実践していました。

 

そのためにも日頃からしっかりコミュニケーションを行い、目標設定や取り組みに対するフィードバックの時間を確保することで「目標に向かって一緒に前進していくこと」を大切にしていましたね。

 

―素行があまり良くないプレイヤーに対してはどのように接していますか?

 

まず、そのプレイヤーに「ホストを始めた頃に持っていた熱い気持ちや、目的を思い出させてあげること」が重要だと思います。

あとは、素行があまり良くないプレイヤーの言動や考え方について「頭ごなしに否定するような意見を言わず、現状に至った経緯をしっかり聞いてあげること」を意識していますね。

 

―チームメイトの方々にはどのような教育を行っていますか?

 

チームの子たちには「周囲から尊敬され、良い意味で怖いと思われるような存在でいよう」ということを伝えていますね。

 

僕自身、「周囲への見せ方」を最も重視しているんです。

何気ない日常会話であったとしても「龍聖さんと話すから、背筋を伸ばしてビシッとしよう」と思ってもらえるような、“ある種の緊張感を醸し出す存在”というブランディングに強いこだわりを持っています。

 

教育の内容はもちろん重要ですが、「教育を行うためのベース作りとして、自分自身の見せ方を意識すること」も必要だと思うんです。

外部に対してだけではなく、従業員などの内部に向けたブランディングも考える必要があるというのが、僕の考えですね。

 

―幹部陣など、教育を行う立場の方々にも龍聖さんが重視している「見せ方」に関する指導を行っていますか?

 

立場や人柄などによって、そのプレイヤーが持つ役割は変わると思うんです。

だから、僕のやり方をそのまま実践してほしいとか、僕が行ってきた取り組みで良かったことをそのまま教えたりするということは、あまりないかもしれませんね。

そのプレイヤーの性質に合ったブランディングを確立することが重要だと思います。

 

自分にとって一番苦しい選択を続けることこそが、成功への近道

 

ryusei

 

―龍聖さんは以前ATOM-Tokyo-で代表を務めておられましたが、当時と現在で心境の変化はありましたか?

 

僕はATOM-Tokyo-の立ち上げから在籍していたのですが、ありがたいことにホストを始めて1年で代表に就任してしまったんです。

だから自分が代表ではあるんですけど、従業員全員がホストとして先輩という状況でした。

そんなプレッシャーがある中、当時は東京で無名だったアトムグループを盛り上げられるよう、ひたすらガムシャラに働いていましたね。

 

それからATOM本店に移籍したのですが、移籍した時点である程度の年齢に達していたので「ここで失敗したら、もうホストとして後がない」という覚悟を持って仕事に取り組んできました。

 

ホストって、歴がある程度長くなってくると現状に満足してしまったり、サボり方がわかってきて甘えの部分が出てしまったりする場合があるんです。

自分は絶対にそのようなことがないよう、移籍したときに決めた覚悟を忘れず、これからも精進していきます。

 

―龍聖さんが思う「憧れられる先輩」になるためのポイントはありますか?

 

先程の「周囲への見せ方」も重要ですが「何か言葉を伝えるとき、相手に最も響く方法を考える」という点に関して、僕はかなり強いこだわりを持っています。

 

同じ言葉を同じタイミングでかけたとしても、誰からの言葉か、どのような伝え方をしたのかによって響き方は全然違うと思うんですよ。

また、自分が直接伝えるのか、誰かを介して間接的に伝えるのかによっても印象は変わりますよね。

だから「自分がメッセージを伝えるとき、他の人とは全く違う言葉の響かせ方をしてやろう」ということを、真剣に考えていました。

 

そのためにも、僕は先程お伝えした「良い意味で怖いと思われるような先輩」にならなければ、求心力を持てないんじゃないかなと考えたんです。

「一見すると少し近寄りがたい先輩なのに、こんなに細かい部分まで自分のことを見てくれていたんだ」と思ってもらえるような見せ方にこだわりましたね。

 

―人間力を磨くためのコツはありますか?

 

ホストという職業や業界について、何も知らないまま飛び込んで人間力が高くなるプレイヤーは、なかなかいないんじゃないかなとは思います。

 

僕自身のことでいうと、ホストを始めるまでの人生経験のなかで培った「男気」や「筋を通すこと」の大切さは、今の仕事に活かせているのかもしれません。

あとは、とにかく「勝ちにこだわること」を意識していて、どうやったら周囲と差がつけられるのかという点を本気で考えていましたね。

 

―ホスト力を高めるためのコツはありますか?

 

僕は、よく従業員に対して「自分の実力では到底太刀打ちできないと思う席につきなさい」と伝えているんです。

例えば、会社経営者のお客様など、自分の人間力やスキルでは会話のレベルについていけないと感じるような席ですね。

こういった席にどんどんついて学ぶことができれば、最速でレベルアップすることができると思いますし、実際に僕も実践していました。

 

自分の目標に最も早く辿り着くための秘訣は「自分が一番苦労する道を選び続けること」だと思うんです。

これは僕のなかでずっと大切にしていることで、人生における指針にもなっていますね。

 

素晴らしい仲間に囲まれた今、会長の言葉が心に染みる

 

ryusei

 

―幹部教育で重視しているポイントはありますか?

 

幹部教育においては、数字面以外での「周囲への見せ方」や「従業員を褒める・叱るときのタイミング」「言葉の使い方」など……重要なポイントがいくつもあります。

 

そのなかでも特に大事にしていることは、従業員に対して「こんなにすごい人が、こんなに細かい部分まで見てくれていたんだ」という“ギャップをどれだけ感じさせられるか”という点です。

この「自分の言葉が相手に最も響く方法を考える」という点に関しては、幹部教育を行う際にもこだわりを持って伝えるようにしていますね。

 

―龍聖さんのように求心力を持つためには「余裕が感じられる」という部分も重要だと思いますが、龍聖さんが余裕を見せるために意識したポイントはありますか?

 

例えば、自分の行動や喋り方を全てスローにしてみるとか、焦っている様子は絶対に周囲に見せないようにするとか……。

余裕がある男に見えるよう、常に意識して行動していましたね。

 

―従業員に対する「アトムマインドの落とし込み方」で意識しているポイントはありますか?

 

口頭で伝えることは少ないかもしれませんが、環修斗会長がよく仰る「仲間を大切にしよう」という言葉は伝えるようにしていますね。

実は僕自身、この言葉の意味を最近ようやく理解し始めてきたところなんです。

 

僕がATOM-Tokyo-から移籍してきた当時は、幹部になりたいとか、後輩のことを可愛がってあげたいという気持ちが、正直言うとあまりなかったんですよ。

ですが、移籍した当時のATOM本店は本当に厳しい状況に陥っていて「僕が動いて何とかしなければいけない」という気持ちが強くなりました。

 

そこから立て直しを図り、現在のATOM本店に強力な幹部陣や従業員が揃っていることをあらためて実感したときに「ここまでのお店になれたのは、本当に仲間のおかげだな」と、心の底から思えるようになったんです。

これからもアトムグループの仲間を大切にしながら、目標に向かって突き進んでいきたいと思います。

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