interview

決して驕らず、常に謙虚に。初期からアトムを支え続ける。

2023/04/08

アトムグループの初期から修斗会長を支え、現在は社長として組織を束ねる城山想さん。「僕はとにかく運が良いんです。周りに恵まれています」と語る想さんに、これまでの軌跡や、当時の舞台裏などを取材しました。

 

真の安定は、組織では無い。社会から必要とされる人間になること。

 

─ホストになったきっかけを教えてください。

 

大学進学と同時に、地方から大阪へ出てきたのですが、都会で過ごすことがとにかく楽しくて、居酒屋でアルバイトをしながら、麻雀や合コンなど遊び倒していました(笑)。「もっと面白いことは無いだろうか?」と探している時、同級生だった女性の友達から奨められたのがホストだったんです。友達から「何件かホストクラブを知っているけど、どんなところが良いの?」と質問されて、「オーナーが優しいところかな」と。それで紹介してもらったのが、アトムでした。実際に働いてみて、楽しかったですね。

 

─就職活動で悩まれたそうですね?

 

親がやっていたこともあり「消防士になりたい!」という夢がありました。公務員の安定性も魅力でしたね。大学時代に就職活動もして、不動産の会社から内定も出ていたのですが、ホストの道を選びました。ただ、実はまだ「安定」に未練があり、26歳の時に専門学校に行って学んだりするなど、ホストになってから5年ほど悩んだ時期があったんです。

 

転機はアトムが東京に進出するのが決まった27歳の時でした。プロデューサーの帝さんに「大阪拠点を想に任せたい。腰を据えてやってみないか?」と言われ、腹をくくりましたね。よく考えてみたら、公務員=安定でもないなと。むしろ、社会から必要とされる人間になり、自分自身でお金を生み出せるスキルを持つことが、究極の安定であって「組織に属するだけでは真の安定は得られない」と、マインドリセットしたんです。

 

─その後、代表を経て、アトムの礎を築く存在に。

 

アトムは最初、ミナミに1店舗あるだけでした。しかし、従業員の将来やキャリアなどを考えると、「多店舗展開が必要だ」と修斗会長。そこで、まずはミナミに分店することに。さらに、ミナミでのノウハウや知見を活かして全国展開に挑むことになります。会長は大胆な企画力と行動力で模範を示すタイプで、そんな会長の脇を固める幹部たちがしっかり受け止めて緻密に実行するという、バランスのとれた経営体制です。特に僕は心配性なので、常にリスクヘッジを考えていますね。

 

城山想

 

新店舗出店を次々とオーガナイズ。成功の裏にあったエピソード。

 

─ミナミに出店した時の思い出をぜひ!

 

懐かしいですね。今は「超大箱」も手掛けているアトムグループですが、当時は業界でも珍しい「大箱」への挑戦だったので、苦労したことを覚えています。その頃、短いスパンかつ、体制が整っていない状態での出店が続きました。というのも、ホスト業界では「箱の取り合い合戦」が勃発し、今も続いている状態。そんな中、トップの会長が独自の人脈を駆使したり、凄まじい行動力で店舗を発掘したりしながら、リスクをとって箱を押さえている苦労を知っているので、脇を支える僕としては「やりましょう!」と、応えるのが仕事です。

 

ただ、従業員はその大変さを知らされていないので、オーガナイズする立場としては苦境を感じたこともありました。ただ、救ってくれたのも従業員たちです。ビジョンを伝えると納得し、積極的に動いてくれました。ポテンシャルの高い従業員たちの能力を、最大限に引き出すためには、直接話すことと、背中で語ることが管理職として重要だと知ったのがその頃ですね。

 

─北海道にも進出。成功の裏に失敗談もあると聞きました。

 

100%僕の責任なのですが、現場に負荷をかけすぎてしまって、オーバーヒートを起こさせてしまったことがあります。理由は、最初の頃に直接現場に行けなかったこと。優秀で信頼のおけるリーダーとの間に、軋轢ができてしまったのです。そこで直接行って、とことん話し合い、溝を埋めました。ホストにとって新天地に赴くのは、文化もルールも違う中で戦う「海外に行くレベルの気持ち」だということを知り、汲み取るべきだったと心をあらためましたね。今は多少無理をしてでも北海道に足を運び、一緒にご飯を食べたり遊んだりするようにしています。

 

─10月オープンの新拠点、名古屋店への意気込みを教えてください。

 

地方展開第2弾を、最短で成功させたいという気持ちですね。早期に多店舗展開も目指したいです。そのため、グループのバックアップも厚くし、他店舗から応援メンバーも駆けつける手筈になっています。現場を率いる拓真代表はホストとしても実力者ですし、マネジメント能力も高い。売上を伸ばしながら、従業員を育成してくれると信じています。

 

あとは、個人的な想いも入るのですが、桜木春馬アドバイザーにも期待しています。実は、大学時代からの友達で「一緒にホストになろう」とこの世界に飛び込んだ仲間なんです。ホスト時代はライバルであり、不仲だったこともあったのですが、お互い30歳も越えて大人になりました。今はお互いを思いやる存在ですね。

 

社長として心掛けている、統率者の姿勢。

 

─店舗運営やマネジメントで気をつけていることは何でしょうか?

 

働きやすい環境づくりですね。僕の場合は、グイグイと引っ張るというより、リーダーたちと向き合い、じっくりと相談に乗ったり、話を聞いたりすることに重きをおいています。幹部たちは、部下の手前で本音を言えなかったり、意地やプライドがあるがゆえに、孤独を感じることもあるでしょう。しかし、ちょっと距離のある存在の僕には言いやすいし、僕自身も彼らのメンタルケアの助けになればとも考えています。

 

だから、気軽に相談できる存在であることを大切にしていますね。リーダーたちの悩みは、経営に関するものから、プライベートなものまで様々ですが「解決を望んでいる」というよりは、「とにかく話を聞いて欲しい」という内容が多いように感じます。

 

──リーダーたちを統率する上で、必要な資質は?

 

思い切って「任せる」ことですかね。ずっとホストをしていましたが、社長になったのはまだ1年目。でも、最初の頃は「社長で長年のキャリアがある」という錯覚に陥っていました。正直、社長に任命された時は「副主任から、主任になった」くらいのテンションだったので、行動も最初は同じようにしていたのですが、まったく違いました。

 

リーダーたちは僕の言葉を「社長が伝えること」として受け止め、真意を探りますが、こちらは心配するがゆえの“おせっかい”だったりするので、思っていたことと真逆の伝わり方をするケースもあったんです。だから、一歩引くべきところや、リーダーに担当してもらった方が成長に繋がる場面などでは、思い切って任せることを心がけるようになりました。

 

──最後に、理想の組織像と、将来のビジョンなどを教えてください。

 

お互い自立し、支え合っていけるような組織でありたいですね。依存するのではなく、向上心をぶつけ合いながらも、手を取り合うような企業が理想です。グループとしては、全国展開の成功ですね。拡大することでポジションができるので、社長の枠をもっと増やしていきたい。ホストで売れた後のキャリアも、しっかり描ける組織にしたいと考えています。そのため、あと4~5年は苦労を背負っていく覚悟です。ゴール地点が無いと、気持ちが持たないので。

 

気持ちと言えば、一度辛かった時に母親に電話したことがあるのですが、慰めてくれるかと思いきや、叱咤激励の言葉をかけられたことで、奮起した思い出があります(笑)。肉親もアトムグループもそうですが、周りに恵まれて、僕は本当に運が良いと思いますね。

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