名実共にアトムグループNo.1店舗であるATOM –ROYAL-代表の「夢來」と、歴史あるアトムグループの本店を担うATOM本店代表の「咲夜 愛斗」。グループNo.1・2の2TOPの店舗を背負った2人の代表が語り合う注目のモンスタークラス対談をご覧ください!
ATOM -ROYAL- 代表:夢來
ATOM 本店 代表:咲夜 愛斗
夢來の2023年は「全てが濃い一年」、愛斗は「怒涛の変革の一年」。
――夢來くんにとって、2023年はどんな年でしたか?
夢來:2023年はとにかく全てが濃い一年でした。ATOM -ROYAL-はグループNo.1のお店を築き上げるために、昨年はとにかく売上・組数に特化した動きをし続けてきたのですが、その中で新しい学びや、これまでにない人脈などもプラスアルファで広げることができて、すごく内容の濃いものになったという実感がありますね。
――実際、店売・個人売上の両軸でグループNo.1の地位を確立していますし、かなり満足できた1年でしたか?
夢來:いや、満足は全然していないです(笑)。まだまだ上を目指していきたいので。ただ、昨年の個人売上でいえば、1億円を達成したのが9月時点で、そこから「年内に1億5,000万円を目指したい!」という更に高い目標ができたんです。
僕は毎月全力で売上を上げることに集中しているので、貯金みたいなものは一切考えないんです。そのため、周りからは「残り3ヶ月で1億5,000万円達成は絶対に無理」と相当馬鹿にされたんですが、それですごく燃えまして、「絶対に達成する!」と思って走り切り、実際に達成することができたのは、良い結果になったと思っていますね。
――愛斗くんにとっては、2023年はどんな一年になりましたか?
咲夜 愛斗(以下、愛斗):一言で言うと「怒涛の変革の一年」でしたね。前代表の体制から自分の体制に切り替わったことで、色々と乗り越えなければならない課題がたくさんあったのですが、2023年は自分色にATOM本店を作り直すために尽力した一年でもありました。
点数で表すなら、ATOM本店の店舗に関しては70点、個人に関しては60点くらいの印象です。お店については、店売・組数・マネジメント・人材育成などの面で、自分が思っていた理想像に近づくにはまだまだ足りない部分があるのでこの点数ですね。個人としては今ならもっと上手くやれたと思う反省点が多々あるので、この点数かなという感じです。2024年は、昨年の反省を踏まえた上で100点を目指せるように頑張りたいなと思っています。
ホストの先輩として愛斗をリスペクトする夢來と、実績を捲り返した夢來への見方が変わった愛斗。
――同い年の2人ですが、夢來くんは愛斗くんに対して意識している点や尊敬している面はありますか?
夢來:そもそも、めちゃくちゃリスペクトしていますね。愛斗くんは自分よりもホスト歴が2年くらい先輩で、6〜7年くらいのキャリアを持っています。それだけ長い間、グループの上位を走り続けることができているのは本当に凄いことです。実際、その背中を追い抜きたくて頑張っていたのが2022年〜2023年でした。
環修斗会長からも、ひろむん社長のYouTubeで「愛斗はアトムグループの中で、ホスト生涯の総合売上では圧倒的に1位」という話があったと思うのですが、本当にその通りだと思っていますし、今後は会長から、愛斗くんではなくて僕の名前が出るように頑張りたいですね。
愛斗くんと僕はやり方が完全に真逆なところがあって。ATOM -ROYAL-はひろむん社長から続く組織の規律と強い仲間意識をベースにマネジメントしているのですが、愛斗くんは個人で圧倒的な結果を背中で見せつつ、組織に関しても結果ベースで良い意味でドライに、これまでのATOM本店の体制を変革し続けているところがあり、従業員に覚悟を持たせるマネジメントがすごく上手いなと感じています。
――愛斗くんは夢來くんに対して、どんな意識や尊敬の想いを持っていますか?
愛斗:先ほども夢來が言っていた通り、僕は18歳からホストを始めて今24歳なので、ホスト歴では2年ほど先輩に当たるのですが、自分よりも短いキャリアの中でどんどん結果を出して頭角を現していくところや、ATOM -ROYAL-のお店全体をマネジメントして引っ張っていく意志の強い姿勢など、尊敬できる点は本当に多いですね。
ひろむん社長からお店を引き継ぐというのは相当なプレッシャーがあったと思います。でも、そんな中でも過去以上の結果を出せるお店作りができているのは、彼の底力だと思うので、純粋にリスペクトしています。
――お二人は店売や個人売上を競い合うライバルでもあると思いますが、夢來くんが愛斗くんに負けたくないと思う点は何でしょうか?
夢來:そこは、やはりATOM -ROYAL-の店売ですね。本店は現在グループNo.2のお店なので、ATOM -ROYAL-がグループNo.1であり続けるために、絶対に負けたくない点だと思っています。
でも、「ATOM本店に負けたくない点が店売」という言葉が僕から出てしまっている時点で、僕のお店はまだまだだなとも思うんですよ。本来、ATOM -ROYAL-はグループ内で戦っているんじゃなくて、大阪ミナミのホスト業界全体の中でNo.1店舗になるために戦っているはずなので、「ATOM -ROYAL-には絶対に敵わない」と愛斗くんに言わせるレベルにならないと、本当の勝ちにはならないです。
にも関わらず、「グループ内のATOM本店に今後も負けないようにしないといけない」という保守的な意識になっている時点で、まだまだ理想とするレベルにATOM -ROYAL-が伴っていないと個人的に思っています。
ATOM -ROYAL-の理想としては、グループ内では戦う相手がいないくらいの旗艦店になって、大阪ミナミの他店のTOP店舗を追い抜き、大阪No.1を狙うことなので、そこに行き着くまで走り続けたいと考えています。
――愛斗くんが夢來くんに負けたくないと思っている点も教えてください。
愛斗:そこはやっぱり、数字面の結果ですね。まあ、2023年で店売・個人売上グループNo.1の夢來さんの前でこんなことを言うのもおこがましいですけれど(笑)。
夢來:ちょっと、「夢來さん」とか言うのはやめてやめて、やりづらいやりづらい(笑)!でも、愛斗くんを絶対追い抜きたいと思って走った2022年に、愛斗くんをやっと追い抜いたと思ったら、愛斗くんと同じATOM本店のルルに個人売上グループNo.1を取られてしまったので、ATOM本店はグループ内では常に意識するライバル的な存在になっていますよね。
愛斗:夢來は勢いに乗ってからずっと右肩上がりで、数字面での結果が落ちることがないので、本当に気持ちが強くて凄いと思うと同時に、負けたくないと思う相手です。そういう姿を見ていて、昔は負けるわけがないと思っていた時期もありましたが、夢來に対する見方がめっちゃ変わりましたし、リスペクトしているというか、今はもうおこがましいと思っています(笑)。
夢來:いやいやいや、やりづらいから、乾杯しよう!乾杯、乾杯(笑)!
SNSの威力を最大限に活かすATOM -ROYAL-と、コンサルを止めて自力での運用に切り替えたATOM本店。
――話題は変わりますが、ATOM -ROYAL-のSNS活用方法について教えてください。
夢來:ATOM -ROYAL-のSNSについては、ひろむん社長のYouTubeの後押しが、やはりかなり大きいですね。
僕自身も、SNSはTikTokの動画をほぼ毎日投稿みたいな感じで運用していて、おかげさまで、ATOM -ROYAL-というハッシュタグを入れるだけでSNSの閲覧数も自ずと上がるので、これに関しては本当にひろむん社長には頭が上がらないなと思っています。
お店としても、SNSの知名度の強さを最大限に活かせるように取り組みをしているところです。例えば、店内ランキング16位以下のプレイヤーは掃除組っていう枠なんですけど、16位以下でも100万以上売ってる子ってたくさんいて、そうした子は「掃除をする代わりにライブ配信を必ずする」というルールを設けています。
そんな中で、新人でもSNSを頑張ることで頭角を現す子も実際に出てきていて、1ヶ月前ぐらいに入ってくれた新人の子が、入店1ヶ月でSNS経由の集客を成功させて売上100万円を早速達成したケースもありますね。ホスト業界では入店3ヶ月以内に100万円を売り上げるのは凄いと言われていますから、これはSNSの威力を証明する出来事かと思います。
あと、先週ATOM -SAPPORO-にゲスト出勤したのですが、「来客予定はなんとかなるだろう」と思って事前準備せずに行ったら、なんと当日予定なしの状態になりまして(笑)。そこで、これはヤバいなと思ってATOM -SAPPORO-の営業前に2時間ほどTikTokでライブ配信をして集客をしたところ、札幌現地のお客様がライブ配信経由で当日5組来てくれて、5組中4組はシャンパンも下ろしてくれました。そうした出来事も直近でありましたから、やはりSNS集客のパワーは本当に日々実感しています。
――夢來くん個人のYouTubeも2024年に始動すると聞いていますが、どんな予定ですか?
夢來:2024年3月から、僕のYouTubeチャンネルを開設する動きが決まっています。内容については、ATOM -ROYAL-の現場中心のドキュメンタリーチャンネルになると思いますので、皆様には是非とも楽しみにお待ちいただきたいです。
基本的にはシリアスな内容が多くなるとは思いますが、個人的に料理するのが好きなので、バラエティ回などには料理ネタなんかもやれたら面白いかもしれませんね。「夢來’s キッチン」みたいな感じで(笑)!
――愛斗くんの考えるATOM本店のSNS活用についてはいかがでしょう?
愛斗:ATOM本店のSNS活用については、店舗・個人の面で結構課題が多いですね。僕個人もSNS運用をもっと頑張りたいという想いは強いのですが、プレイヤー業と並行してSNSをプロデュースする技能や時間がまだ追い付いていないところがあり、まだまだこれから整備をしていかなくてはいけない段階だと思っています。
店舗ベースで言うと、TikTokの店舗アカウントの運用が2023年はコンサル任せになってしまっていたので、それを2024年は一旦止めて、現在は個人でのTikTokライブ配信での集客を推進しているところです。支配人のルルなどは、特にライブ配信経由での集客をうまく実現させているので、TikTokライブ配信の重要性については、ATOM本店の中でも浸透してきてはいます。
ただ、ルル以外の後輩の子達などは、地道に営業終わりなどにTikTokライブ配信を続けていても、知名度が圧倒的に足りないので、まだ結果に繋がりにくい状態ではあるため、我慢の時期ではありますね。
YouTube運用についても、ATOM本店でやりたいのは山々ですが、結局コンサルなどを入れたとしても、ひろむん社長のようにガチで企画を考えて強い意思で運用を続けられる人がいないと伸びないし続かないと思っています。
そのため、今年一年はATOM本店をプレイヤーとして牽引しながら、プロデューサーなどの役職に就く時が来た時に、全力でYouTube運用などを行う仕事をやりたいと言う想いがあります。また、社長を目指すことができるなら、そこを是非狙っていきたい想いもありますね。
プレイヤー層の厚さとブランディングで勝負するROYAL、ホストとしての仕事の楽しさにこだわる本店。
――夢來くんの考えるATOM -ROYAL-の強みについて教えてください。
夢來:ATOM -ROYAL-の強みは、先ほどお話ししたSNS集客の威力とブランディングはもちろんのこと、売れているプレイヤー層の分厚さですね。
一般的にそこそこ売れているホストの基準となる月間100万円ほどの結果を出していてもATOM -ROYAL-では掃除組ですし、店舗ランキングでNo.10以上に入ろうと思うと、月間300万円以上の売上は絶対に必要になってくるので、その点のレベルの高さはグループ内でも突出していると思います。
また、個人の能力の高さや人間力の深みも、ATOM -ROYAL-のプレイヤー達はしっかり兼ね備えています。お昼の大手企業に就職しても通用するような学歴や能力を持つキャストもATOM -ROYAL-には多数在籍していますから、ホストである以前に社会人として成長できる環境が整っているところも強みだと言えます。
――夢斗くんの考えるATOM本店の強みも教えてください。
愛斗:今のATOM本店の魅力は「ホストとしての仕事を楽しめる環境が整っている」ところだと思っています。
僕が代表になる以前の体制のATOM本店は、友達の延長のような緩めの雰囲気で楽しめるお店作りになっていたところがあるのですが、今の体制ではもっと皆で仕事の話を深くしたり、どうすればお店を良くしていけるのか話し合ったりすることを楽しみながらできる環境に変わってきていると思いますね。
また、売上などの数字面での結果をしっかりと追いかける体制作りもできてきたので、ホストクラブとして楽しくホストできるお店に成長してきたところもあると感じています。
あとは、アトムグループの「本店」を名乗っている歴史とブランディングも強みのひとつかなと思います。
ただ、厳しいことを敢えて言うと、ATOM本店よりも更に強いATOM -ROYAL-という旗艦店がグループ内にもうひとつできてしまっている以上、「本店」の名前も今では形だけになってしまっているところもあるかな、と。
だから、このままグループNo.1を取れずに負け続けるなら、「本店」の名前をATOM -ROYAL-にいつか獲られる可能性だって、この先はあると僕は思っていますね。
グループ内で一番強いお店が「本店」を名乗るべきだと思っているのは本心です。だからこそ、今は負けじとATOM -ROYAL-に食い下がっていかないといけない。もちろん、2024年はATOM -ROYAL-に負けるつもりはないのですが、それくらいの覚悟を持って、ATOM本店を引っ張っていきたいと考えています。
ATOM -ROYAL-が戦うべきは内ではなく外、「本店」の名前を賭けてROYALに勝負をかけるATOM本店。
――夢來くんの考えるATOM -ROYAL-の課題は何でしょうか?
夢來:ATOM -ROYAL-の課題は「知名度と中身がまだまだ伴ってない」っていうところですかね。
先ほどもお話しましたが、ATOM -ROYAL-が戦うべき目標は、グループ内の他店舗に負けないということではなく、大阪ミナミにある他店舗の競合ホストクラブに負けないことなんです。そのためには、売上・組数などの数字をもっと強くしていかないといけません。
愛斗くんに「2024年はATOM -ROYAL-に負けない」と言わせてしまっている時点で、まだ手の届く目標だと思わせてしまっている時点で、僕のお店はまだまだ強くないんですよ。
愛斗:うんうん。ギリギリ、ATOM本店はまだ、ATOM -ROYAL-を2024年内に追い越せるチャンスがあると思っています。まだ張り合える(笑)!
夢來:ほら、やっぱりこうやって、愛斗くんに追い越せる・張り合えると言わせてしまっている(笑)!
後は、従業員数についてもっと増やしていかなくてはところも課題ですね。従業員数だけで言えば、ATOM梅田には負けてしまっているので。ただ、体制面や数字面では、ATOM梅田には負ける気がしないし、今は敵ではないと思っていますよ。グループ内で唯一の敵は、やはりATOM本店です。
アトムグループ外で戦うべき競合ホストグループで言えば、例えば、Fuyutsuki Group Holdingsの「FUYUTSUKI -WHITE」「FUYUTSUKI -BLACK」などが挙げられますね。
後は、S.P.L Groupの「Dear’s大阪」とか、ROLAND GROUPの「THE CLUB」なども近隣にありますし、2部ホストクラブだと、UNIVERSE ENTERTAINMENTの「UNIVERSE -core」や、「SWAMP」などもぐいぐい売上を伸ばしていると聞きます。
その辺りの店舗に勝てるように、ATOM -ROYAL-は動いていかないといけないと考えていますね。
――夢斗くんとしては、ATOM本店の課題は何だと思いますか?
愛斗:SNS活用の話題でも話しましたが、ATOM本店の課題は知名度ですね。そうなると、やはり「SNSを頑張らないといけない」ということになるんですが、ひろむん社長がアトムグループを代表して、これだけ知名度を上げているとなると、後発でATOM本店がTikTokやYouTubeを今から頑張り始めても遅いところがあると思うんですよ。
そこで、僕が注目したいのが「口コミの強さ」です。SNSでのブランディングがそれほど進んでいなくても、大阪ミナミのホスト業界で口コミが強い店舗って、やっぱり有名店になっているところが多数あります。
先ほど、夢來が「ATOM -ROYAL-はSNSでの知名度にまだ中身が伴っていない」という点が課題だと話していましたが、SNSでの知名度と、お客様の口コミの知名度って、また違うレイヤーに分かれていると思っていて。
例えば、UNIVERSE ENTERTAINMENTのお店は、口コミが強いので、「大阪ミナミでホストクラブと言えばユニバース」っていうネームバリューを一定層取れているようです。
ATOM本店も、口コミで強い知名度を得ることができれば、SNSで成功しているATOM -ROYAL-とはまた違った影響力を持つことができると考えていて、それが成功すればグループ内で差別化をすることもできます。
そのためにも、ATOM本店はホストクラブとしてのサービスのクオリティやキャストの個性を強化して、良い口コミが大阪ミナミで多数得られる店舗作りをしていきたいと考えていますね。とはいえ、SNSでの知名度獲得を諦めたわけではないので、2024年のATOM本店はSNSと口コミの両軸を頑張っていきたいと思っています。
売掛問題が叫ばれる昨今のホスト事情は「中身が伴っている俺らみたいなホストが生き残る時代」。
――売掛問題など、ホストクラブに関するネガティブなニュースが注目されていますが、お二人はどのように考えていますか?
愛斗:売掛はダメだという話については、仮に売掛制度が時勢の流れでなくなったとしても、僕や夢來にはそれほど影響はないと思いますね。
夢來:そうそう、僕も同意見です。結局、無理な売掛を仕掛けていた一部の悪いホストや悪質なホストクラブが淘汰されていくだけの話であって。お客様をホストとして満足させるだけの接客ができていて、未収扱いになる売掛についても無理のない範囲でしか許可していなかったホストクラブやホストには何の問題もないですよ。
愛斗:目先の売上が欲しいからといって、切羽詰まって無茶な売掛をしていたホストやホストクラブの居場所がなくなることは、結果的にはホスト業界にとっても浄化の作用があると思います。中身が伴っている俺らみたいなホストが生き残る時代です。
夢來:そうやね。アトムグループが掲げる「ええやつ」として頑張っているホストに光が当たるのは良いことだし、我々にとってはチャンスでしかないですね!
そもそも、お客様に売掛をお願いすること自体がホストの自己責任なので、後々になって「やっぱり売掛を払いたくない」とお客様に言わせてしまうということは、その程度の価値しか提供できてなかったということなんです。
ホストは自分が商品なわけですから、売掛を飛ばれるような事態が発生する前に、ひとりのサービスマンとして、価値を下げないように慢心せず、謙虚に接客に勤しむ必要があると思います。
愛斗:そもそも、ホストクラブで売掛を認めるって、誰が始めた文化なんですかね?もし、売掛制度を日本で最初に始めたお店があるとしたら、ここまで大きな問題になるってその人達は想像できていたのかな。もし、想像できずにお客様の幸せよりも目先の売上だけを優先したいという欲でこの売掛制度の文化を始めたんなら、その人達が悪いよね(笑)。
夢來:うんうん。まあ、商売の世界では売掛制度って昔からあるみたいだし、例えばZOZOTOWNの後払いみたいなサービスも現代には存在するので、売掛制度自体が悪というわけではないと思うのだけど。ホストクラブでは担保もなしにその場のノリで高額の売掛ができてしまうのが良くないというだけの話だと思いますね。
アトムグループでは以前から未収問題については真剣に取り組んでいますし、無理な売掛をさせない文化が既にありますから、大きな問題にはならないと思っています。
100億企業を目指すならばグループ一丸となる必要がある。抜本的な人事や改革が必要となる2024年。
――アトムグループが100億円企業を目指すという目標を掲げていますが、お二人はどうお考えですか?
夢來:企業として大きな目標を掲げることはとても重要だと思っていますが、一方で、本気で100億円企業を目指すなら、グループ一丸となってマインドセットして、上層部も含めてもっと近しい距離で一緒に物事を考えながら動いていく必要があると思っています。
やはり、グループそのものが大きくなっていることもあって、上層部と現場の距離が離れている課題はあると思います。
最前線で頑張っている代表陣は、日々色々な課題に向き合いながら、リアルな現場を動かしています。100億円企業を目指すためには、そうした現場の声をもっと経営に反映していく必要があると思うんです。
例えば、プレイヤーへの労いとして、ASPという年間TOPプレイヤーが集う会の催しをグループで企画していただいているのはとてもありがたいですが、一方で、現場で頑張っているキャストが求めているのは、そうした形式的な労いよりも、普段からの近しい距離での本質的なコミュニケーションだったりするので、その点は改善の余地があると思いますね。
愛斗:100億円企業を目指していくなら、打ち手はやはり店舗展開を頑張っていく方向になると思うのですが、そのためには、場当たり的に組織を拡大するよりも、適材適所を理解した上での抜本的な人材の配置が肝になってくると思います。
単にホスト歴が長いとか、グループに長期間在籍していることがアドバンテージになるのではなくて、もっと能力主義を重視して、若手を起用したり、大胆な人事を行ったりすることも重要になってくるのではないでしょうか。そして、能力に見合った対価を常に見直し続けることで、やる気のある若手がもっとこれから現れてくると思います。本気で100億円企業を目指すならば、その辺りのテコ入れも今後は必要になっていくのではと個人的には思っていますね。
夢來:そうやね。例えば、100億円企業を目指す目的のひとつに、グループ内でキャリアを重ねた人達に、セカンドキャリアを作るために資金を調達していくことを目標に掲げているビジョンなどはすごく良いことだと思うので、「ええやつ」として仕事を頑張る皆が幸せになれる企業として、アトムグループが大きくなれるように、組織全体が更に一丸となっていければ良いと思っています。
――最後に、お二人の2024年の目標を教えてください。
夢來:個人的には、2024年は個人売上3億円達成を目標に頑張っていきたいと思っています!そして、お店的にはグループ内での圧倒的No.1店舗としてATOM -ROYAL-に不動の地位を作ることが第一の目標で、その先に「大阪ミナミでホストクラブといえばATOM -ROYAL-」と世間に知らしめるだけの結果を残したいと考えていますね。
夢來:僕は、ATOM -ROYAL-に負けない店舗としてATOM本店を牽引していくことはもちろんのこと、ATOM本店を大阪ミナミで屈指の口コミの強い店舗にすることに注力していきたいです。そして、「働いていて楽しい」と従業員に思ってもらえる良い環境づくりに、2024年は尽力したいと考えています。SNSではATOM -ROYAL-に遅れをとっていますが、それもしっかり挽回できるように、全方面で改革を推進していきます!