2024年12月、梅田にATOM -PRINCE-がOPENしました。代表には、ATOM -UMEDA-で輝かしい成績を残した冬樹さんが就任しました。冬樹さんは、常に冷静な考え方と安定したマインドでPRINCEを引っ張っています。今回は、ATOM -UMEDA-での経歴やこれからの展望について深堀インタビューを行いました。
ATOM -PRINCE- 代表:如月 冬樹
自らホストになる道を選択し、結果を生み出した軌跡

——ホストになったきっかけを教えてください。
如月 冬樹(以下、冬樹):大学1年生のときに、個別指導のアルバイトをしていました。時給の高い仕事でしたが、小テストを自宅で作るなどの時間外労働が多かったんです。生徒の成績が上がっても給与が増えることはなく、次第に努力が評価されやすい歩合制に関心を持つようになりました。
僕は中高男子校に通っていたので、女の子との接点がありませんでした。でも、大学に入ってモテたんですよ(笑)それで自分に自信を持ち、接客業にも興味があったので、自分で入店するお店を探してホストを始めました。
最初はアルバイトとしてホストをしていましたが、大学1年生の春休みにレギュラーになりました。レギュラーになってからは、よりホストが楽しくなりましたね。
——梅田エリアで在籍するお店を探していたのでしょうか?
冬樹:ミナミより梅田の方が実家から通いやすいので、梅田で探していました。
——他の店舗にも面接を受けに行きましたか?
冬樹:曽根崎にある個人店のホストクラブに面接へ行きました。とても怖かったので、入店しようとは思いませんでした。
——ATOMグループの面接はいかがでしたか?
冬樹:今はUNITEに勤務している秋さんに面接をしてもらったのですが、とても話しやすいと感じました。バイトでもいいよと優しく声をかけてくれたことを、今でも覚えています。他店の面接が怖かった分、柔らかい印象を感じましたね。
——勤続して何年目になりますか?また、下積み期間はありましたか?
冬樹:勤続年数は3年目です。入店してから2ヶ月間は暇でしたが、下積み期間は短かったと思います。
——着実に売上を作っていくことができたんですね。苦労もありましたか?
冬樹:入店5ヶ月目には小計100万円を超えて、レギュラー勤務になってから半年くらいで幹部補佐に就任しました。苦労した点は、小計100万円達成を目標にしていても70万円までしか到達できなかったり、未収に悩んだりしたことです。
小計100万円を達成してからは売上が一気に上がり、小計300万くらいを売り上げるようになりました。
素直でみんなに愛される、これからの時代に合ったホスト力

——1,000万円プレイヤーになるまではどれくらいかかりましたか?
冬樹:入店して1年1ヶ月目で、1,000万円を売り上げました。1,000万円という大きな目標を達成するのは大変でしたが、僕の誕生日も重なりこのタイミングで売り上げることができました。
——1,000万円の売上を作るために、どんな計画を立てていましたか?
冬樹:手書きのノートを作って現状把握していました。月末月初に、各お客様の売上や来店数を具体的に書き、これからの動きや方針を可視化して計画を立てていました。ノート管理をしようと思ったきっかけは、先輩からのアドバイスです。当時の僕は爽さんのチームで、たくさんのことを教えてもらったんです。教えてもらったことには素直に取り組みましたね。
そうした取り組みを行っていく中で、売上/組数ともに伸びていきました。僕は組数が元々多かったのもあり、常にランキングに入っていました。毎日来店してくれる子が2人いたおかげもあって、1,000万円を売り上げる1ヶ月前には100組を達成していました。ホストを始めて2年目の頃です。
——組数を多く獲得するコツは何ですか?
冬樹:”お店が楽しい”と思ってもらうことが何より大切です。ホストクラブに通うことが趣味になり、空いている時間があれば来店したいと思ってもらえるようなお店作りを意識しています。
僕が一人のお客様とじっくり話せないこともあるので、仲良いヘルプを作ることで、お店全体を好きになってもらうことも重要視しています。
——印象に残っているイベントや最高売上について聞かせてください。
冬樹:2024年のファンタジスタです。最高売上もこのイベントで生まれました。僕は4位で、950万円でした。
——1日限りのイベントだったと思いますが、どういったところが大変でしたか?
冬樹:1日で大きな売上を作ることは大変だなと痛感しました。他のプレイヤーは、高額を使う1〜2組のみを呼んでいた印象ですが、僕のお客様にはドカンと使うお客様はいないので、6〜7組のお客様に来店してもらっていました。組数制限のないイベントだったので、常に僕のお客様で卓がいっぱいになっている状況でしたね。
——今回のファンタジスタでは、冬樹くんが組数No.1だったのではないでしょうか?
冬樹:そうだと思います。組数No.1になれた要因としては、本店vsROYALのイベントが控えていて、その2店舗のプレイヤーが抑えていたのもあるかと思います。
——本店とROYALのプレイヤーがファンタジスタに注力していなかったことはどう思っていましたか?
冬樹:本店vsROYALのイベントが大切なのはわかりますが、ファンタジスタにも注力してほしかったですね。次回のファンタジスタでは、出場者全員でファンタジスタに集中して盛り上げていきたいです。
——たくさんのお客様に応援される冬樹くんのスタイルは、これからの時代のホストに相応しいなと思います。
冬樹:1人に大きな負担をかけるのではなく、100万円以上の狙い撃ちができるお客様が5〜6組いることが、僕の強みです。
——ATOM -UMEDA-に在籍時の売上アベレージはいくらでしたか?
冬樹:800〜900万円くらいでした。
——これからのイベントで楽しみにしているものは何ですか?
冬樹:2月に、僕のバースデーと就任祭があります。3月には、UNITEとのバトルイベントがあるので、これらを楽しみにしています。
UNITEとのバトルイベントでは、僕はにこさんと対決することになると思います。にこさんにはずっと仲良くしてもらっていて、たくさん面倒を見てもらったので、この対決は感慨深いですね。
2024年12月にPRINCEがOPEN——。これからの展望とは

——PRINCEの代表就任までの経緯を教えてください。
冬樹:PRINCE出店が決まった際に、ATOM -UMEDA-から代表を抜擢するか否かはわからない状況でした。結果として、ATOM -UMEDA-から代表を選定することになり、あいすくんか僕にPRINCEを任せるという話になりました。紆余曲折を経て、僕の代表就任が決定しました。
僕は正直、自分がお店を持つことはあまり考えていませんでした。自発的ではありませんでしたが、代表をやりたいかと問われたときに”やってみよう!”と思い立ち、決意したんです。
——PRINCEをどんなお店にしたいですか?
冬樹:元々働いていたATOM -UMEDA-は、大箱で従業員数も多かったので、従業員同士でも接点を持てないことが多々ありました。全員とコミュニケーションを取れる機会が少なかったんです。
PRINCEではその経験を生かして、誰もが何でも話せるお店にしたいです。内勤やプレイヤー全員が連携し、兄弟のような関係性を築いていくことを目標にしています。上司と部下の関係性は大切にしながらも、仲間意識を持って動いていきたいです。
——現状のPRINCEメンバーの強みを教えてください。
冬樹:従業員全員が意欲的なところです。分店したばかりということもあり、やる気やチャレンジ精神があって、率先して何事にも取り組んでくれています。PRINCEはOPENしてからまだ日が経っていませんが、今後成長するメンバーが揃っていると思うので、期待しています。
——PRINCEで期待しているプレイヤーは誰ですか?
冬樹:一ノ瀬 りんと天道 司です。りんはイケメンで、12月に小計470万円を売り上げて結果も残しています。これからより飛躍していく姿を楽しみにしています。司は元々CLEARにいて、そこで結果を残していました。過去にチームリーダーの経験もあり、マネジメント業務もできるので、幅広い分野で活躍してくれるでしょう。
——若くしてたくさんの部下を持ち、店舗を動かしている冬樹くんですが、マネジメントに関して勉強はしましたか?
冬樹:勉強は全くしてないんです(笑)今まで僕が先輩方から学んだことを受け継いで、自分の感覚を大切にしながらマネジメントを進めています。僕はPRINCEメンバーみんなが好きで、みんなと仲が良いです。この思いが指導にも活きていると思います。
——上手く人間関係を構築しながら、頭角を現すことに大切なことは何だと思いますか?
冬樹:感情的にならないことだと思います。僕は理論的なタイプで、説明をすることが得意です。自分が間違えてることをしたら謝るし、誰かが間違っていたら丁寧に指導します。今まで、大きな声で怒ることはしたことがありません。
——例えば、手の施しようがない部下にはどのように接しますか?
冬樹:相手は問わず、そういった部下にもしっかり指導や説明をします。よろしくない部分を指摘して淡々と話していくと、反省してくれることが多いです。仮にどれだけ説明しても変わらない部下に関しては、そういう部分がある子だと割り切って、その部下がやりやすい環境を作ってあげることを意識します。
——常に相手目線で動いているんですね。今後のキャリアについてはどんなビジョンを描いていますか?
冬樹:代表に就任しても、今までと変わらず売り上げ続けようと思っています。代表に就任したから売上が下がったと思われたくないんです。僕自身も代表を言い訳にしたくないので、努力は惜しまず、PRINCEを安定させていきたいです。ATOM -UMEDA-と比べて悪いところが増えたと思われないように、まずはお店の基盤作りを徹底します。プレイヤー全員に売れてほしいので、ヘルプが楽しくないや内勤の対応が遅かったなどのマイナスが生まれない環境にしていきたいです。
——内勤体制は整っていますか?
冬樹:不安な部分はありますが、最近新しい内勤が入店してからいい流れがきていると思います。内勤として足りない部分は、これからみんなで協力して補っていきたいです。
——現在の従業員数は何人ですか?また、理想の人数は何人ですか?
冬樹:プレイヤー13人と、内勤がレギュラー2人とバイト3人です。ゆくゆくは、プレイヤーを30人、レギュラーの内勤を5〜6人にしたいです。今の2〜3倍の規模にしていこうと思っています。
——店舗売上の目標はいくらですか?
冬樹:小計1,200万円達成という目標を要さんたちが決めてくれました。正直厳しいなとは思っていますが(笑)、直近で達成したいですね。
1年後の売上目標は、小計2,000〜3,000万円です。必ず達成できるように成長します。
——意識している店舗はありますか?
冬樹:ATOM -UMEDA-です。梅田エリアは、個人的ではなく、店舗としてのライバル意識を各店舗が持っていると思います。僕の中では、PRINCEが旗艦店となり、梅田エリアを牽引する未来を描いています。
——ATOM -UMEDA-代表のあいすくんの印象を教えてください。
冬樹:あいすくんは、狭く深く人間関係を構築しているタイプですね。周りをすごく見ていますが、不器用な一面もあると感じます。結果にこだわり、常に高い目線を持っている印象です。大箱をまとめる要素を持ち合わせていると思います。
——にこくんにはどんな印象を持っていますか?
冬樹:にこさんは、褒めるときと厳しいときのバランスが上手だと思います。僕は、にこさんチームでもたくさんのことを学ばせてもらいました。僕が部下の指導にあたるときは、にこさんのマネジメント方法をを取り入れています。にこさんも狭く深く人間関係を構築していますが、臨機応変に動いていたように感じます。
——最後に、これからATOMグループでホストをしたい方へメッセージをお願いします。
冬樹:僕は、ホストと営業職はあまり変わらないと思っています。もちろん、営業時間やお酒を扱うなど違う部分はありますが、根本的には変わらないと思うんです。ホストを通しても社会勉強はできますし、むしろホストじゃないと経験できないことがたくさんあります。ホストに対して怖いイメージがあるかもしれませんが、ATOMグループには、きちんとした環境が整っています。辞めることはいつでもできるので、チャレンジしてみることが大切です。