interview

【一ノ瀬葵】目指すは新撰組⁉AFGPに挑んだ心境やホストとしてあるべき姿について語る

2025/04/17

2025年1月22日、アトムグループ4大イベントのひとつである「ATOM FIRST GRANDPRIX(アトムファーストグランプリ、以下AFGP)」が開催。2024年からスタートしたAFGPですが、今年は大幅なルール変更を行い、1日限りの売上バトルイベントとして大いに盛り上がりました。

 

そして、2024年の基準日時点で一回以上100万Overを達成したことがあるプレイヤーがエントリー資格を得る「ミリオン部門」にて、見事優勝を果たしたのがATOM-VENUS-支配人の一ノ瀬葵さんです!葵さんといえばアトムグループ初の投げ銭タワーを完成させるなど、YouTubeやSNSでの活躍も注目されているプレイヤーですが、今回のAFGPはどのような心境で挑まれたのでしょうか。

 

また、大きな体制変更が行われたATOM-VENUS-やホスト業界の未来について、葵さんのお考えを直撃インタビューしました。非常に興味深い内容が盛り沢山となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

当たり前に勝つ!一ノ瀬葵がAFGPで意識したポイントとは

 

―AFGPミリオン部門優勝おめでとうございます!今回のイベントは優勝を目指して入念に準備されていたんですか?

 

ありがとうございます!実は、そこまでしっかり準備していたわけではないんですよね。
正直言うとAFGPのような一日限りのバトルイベントに対して、個人的にはあまり良いイメージを持っていなかったんです。

 

というのも、ランキングは月間・年間のトータルで決まるものであって、イベントによってトータルの売上が大きく変わるわけでもないと思うんですよね。それでも1日勝負のバトルイベントを開催するのって、ホスト側のエゴでしかないといいますか。結局、日々の営業を丁寧にできていない人たちが、いわゆるドーピングのように使うことで無理やり売上をつくる日というイメージだったんです。

 

だから、僕は当初エントリーしたくないと言っていたんですよ。ただ、VENUSが新体制になったことで幸姫 叶夢さん(ATOM-VENUS-/支配人)から「グループイベントにも積極的に取り組んでほしい」と言われましたし、ミリオン部門の対象者が僕ともうひとりだけだったのでエントリーせざるを得なかったんです(笑)。ということで、どのみち出ないといけないなら勝つか……という気持ちでした。

 

しかし、いざ当日が迫ってきてイベントの告知画像や特設ページなどが完成したのを見ると「せっかく出るなら負けたくない……!!」という気持ちが強くなっていきましたね。

 

―AFGPには多くのメンバーがエントリーしましたが、そのなかで特に意識したプレイヤーはいましたか?

 

今回のイベントにはグループのトップランカーたちが出場していなかったので、変に周りを意識して挑んでしまうのは良くないかもと思ったんです。だから、そこはあえて「当たり前に勝つ」という意識で臨みました。

 

ただ、意識したプレイヤーとして強いて挙げるなら、隼さん(ATOM-ALLES-/副主任)ですかね。彼とは、昨年末に行われた「VENUS VS ALLES」でも戦ったばかりだったので。

 

自分をさらけ出し、アトムグループの広報役を担っていきたい

自分をさらけ出し、アトムグループの広報役を担っていきたい

 

―YouTubeでもVENUSの体制変更が注目されていましたが、現状はどのように感じていらっしゃいますか?

 

従業員のみんなは、僕のことを優秀なバランサーだと思い込みすぎているんじゃないかなと思うんです。正直、僕は本質的にバランサー気質ではないと思っているのですが、経験・年齢・発言などからバランサーとしての役割を求められがちなんですよね。

 

そこで自我を極力抑えつつ、叶夢さんを支えながら裏でサポートしていくのが難しいところです。また、VENUSには僕と同じような価値観で話せる相手がいないというのも、時折寂しいと感じてしまうことがありますね。

 

―どちらかというと自分の弱みを見せるのは苦手なタイプですか?

 

弱みを見せることはないかもしれないですね……強みを大げさに見せることならあるんですけど(笑)。

 

あまり感情をさらけ出すタイプではないので、ロボットっぽく見られがちなんですよ。

弱音を吐けないから出勤前に思いつめてしまうこともあって、そういう時は配信をつけてモードを切り替えてから出勤するようにしています……いや自分ロボットでした!!(笑)

 

―その自己管理能力は素晴らしいと思います。葵さんにとって、配信はメンタルケアの一環にもなっているんですね。

 

そうですね。思考の整理という意味でも自分にとって大切なルーティーンになっていると思います。

 

アトムグループに入ってから、YouTubeに取り組んでいくうえで「自分をどれだけさらけ出せるか」というテーマを設定したんです。ホストとして嘘をつかず、クリーンな売り方をしていこうと決めていたので、包み隠さずすべてをさらけ出そうという思いでYouTubeを始めたんですよね。

 

ただ、自分の話だけでなく、周囲の状況なども踏まえたうえで包み隠さず話すと、人によっては「隠しておきたいことを暴露された」と捉える人もいると思うんです。だから、自分のテーマと周囲への配慮のバランスを考えるのが難しいですね。

 

有名なユーチューバーでいうと、ヒカルさんのように上手に断罪するような方向性でやっていけたら良いなと思っています。ひろむん社長のYouTubeって、発生した問題に対するひろむさんの対応を追っていく形が多いと思うんですけど、僕は問題を起こした本人の心情を掘り下げられる人になりたいんですよね。

 

―ひろむん社長の動画で取り上げられた人に、葵さんが後日インタビューを行う企画もすごくおもしろいですよね。

 

本当は、もっとひろむん社長チャンネルと連携して対応できれば良いんですけどね。僕もイチ視聴者として動画を見てからアクションを起こしているので。

 

ひろむん社長チャンネルで動画が上がった次の日には僕のチャンネルでも動画が上がっているくらいのスピード感がベストですよね。

 

―基本的には葵さんからYouTubeの出演オファーを行っているんですか?

 

僕から送る時もあれば、先方からお話がくることもあります。僕としてもオファーは気をつかう場合があるので、ご連絡は非常にありがたいです。

 

YouTubeで自分をさらけ出そうと決めたのは、ギブアンドテイクを辞めて「ギブアンドギブ」でいきたいと思ったからなんです。そのためにも、僕のチャンネルを上手く活用していけたらと思っています。

 

動画の制作費はもちろん僕が全額負担しますし、お互いにとってメリットが多い機会だと思うので、出演を検討している方はぜひ僕までご連絡いただきたいですね。

 

―葵さんはインタビュー能力が高いですし、これまでのキャリアでさまざまな経験をされているので非常に見応えがありますよね!

 

ほぼノーカットでお届けしているので、こちらも気合い入れてやっています(笑)。でも僕自身すごく楽しく取り組めているので、対談ももっとやっていきたいんですよね。

 

アトムグループで埋もれてしまっている人や、売れているのにあまり知名度がない方たちもピックアップすることで、アトムグループの広報役を担えたらいいなと思っています。

 

ホストをやるなら命を懸けるべき!目指すのは新撰組のような集団

ホストをやるなら命を懸けるべき!目指すのは新撰組のような集団

 

―葵さんはライブ配信拡張プラットフォーム「Doneru(どねる)」を使った配信の先駆者として活躍されていますが、配信で意識しているポイントはありますか?

 

お金を意識しすぎるのは良くないと思いますね。ほとんどの人はお金を得るという目的だけで配信しているんですよ。もちろん、僕にとっても最終的な目的は売上や指名をいただくことですが、リスナーさんにとっての目的は投げ銭ではないじゃないですか。

 

リスナーさんたちが僕の配信を見ることで「今日頑張ってよかったな」「これで明日も頑張れるな」と思ってもらえる配信をしたいという想いで取り組んでいます。

 

ただ、タワーなどで投げ銭をお願いする場合もあるので、そういう時は「○○万円貯まるまで終われません配信」など、投げ銭を募集していることが一目でわかるような枠組みでやっていますね。

 

僕のリスナーさんは素敵な方たちばかりなので、お金とかではなく本当に大切な財産だと思っています。

 

―リスナーさんは配信者の鏡とも言われますから、葵さんの人徳ですね。

 

それはホストとしても言われ続けてきたことなので、これまで頑張ってきたことが実を結んだのかもしれないですね。

 

僕は、ホスト歴が長い人たちにとっての希望になりたいんですよ。アトムグループにも、必死にやってきたけど伸び悩んでいる人っていっぱいいると思うんです。僕を見た20代後半のホストたちが「俺にもできるかも!」と思ってほしいですね。

 

―そんな素敵な想いもあってさまざまな活動をされているんですね!

 

なかなか伝わりづらいかもしれないですけどね(笑)。僕がアトムグループに入ったのが27歳の時なんですけど、当時は貯金ゼロで借金もあったんです。そんな状態でアトムグループでのキャリアがスタートしたわけですが、人って1年あれば変われるんですよ。

 

これは僕が考えすぎなのかもしれませんが、毎日が当たり前に来ると思っている人が多いんじゃないかなと思います。特に、僕らのように年齢を重ねたホストは「明日でホスト人生が終わるかもしれない」くらいの危機感を持って日々生きないと手遅れになってしまうと思うんですよね。

 

―そこまでご自身のことをストイックに追い込んでるんですね……。

 

いや、実は僕ってストイックな性格ではないんですよ。危機感に対して怯えてるだけなんです(笑)。だから、ホストとして結果を出すには「怯え」も必要なんだと思いますよ。

 

―葵さんはそのストレスをどうやって発散しているんですか?

 

それがないんですよ……(笑)。やっぱり、仕事のストレスは仕事でしか発散できないですね。気分転換に旅行に行っても、帰ってきたら結局同じことでストレスを抱えてしまうので、仕事で根本原因を解決するしかないと思っています。

 

―一時期お休みをとられていたんですよね?

 

1月中旬から末までの約2週間お休みをいただいて、AFGP当日と締め日だけは出勤していました。この期間で、多少休んだとしても「自分の覚悟と積み重ねてきたものがあれば、人は応援してくれるんだよ」というメッセージが従業員に伝わればいいなと思っていたんです。

 

実は、仕事を一定期間休んだのが人生初なんですよ。仕事に向き合う選択肢のなかに、休むという選択肢が新しく追加されたのは自分にとって良い経験だったと思いますね。

 

ただ、復帰後も結局同じストレスを抱えたので、やっぱり休んでも変わらんわ!!ということも身をもって体験できました(笑)。

 

―葵さんにとって理想の組織像はありますか?

 

本当は、強烈なリーダーシップに引っ張られたいという願望があるんですよ。一ノ瀬葵という人間に振り回されない圧倒的なリーダーを見てみたいんです。これは僕のエゴになってしまいますが、叶夢さんには僕が何を言ってもびくともしないトップになってほしいと思っています。

 

自分がブレる時があるので、一切ブレない男らしい人についていきたいですね。例えるなら、新撰組みたいな生き方をしたいです。

 

ホストクラブって今でこそ組織的になっていますが、それって100〜200人規模になってからでいいと思っていて。今のVENUSは十数人ですから、ちょうど初期の新撰組くらいの人数なんです。女の子から数百万円規模の対価をいただくなら、こちらも命を懸けないとダメですよね。

 

だから命懸けで取り組み、昼職の人が一生かけて稼ぐお金を5〜10年で稼ぐ覚悟がある人にはホストをおすすめします。全員がそんな命懸けの覚悟を持った集団になれたら、絶対楽しいですよね!

 

ホスト業界は一流だけが生き残る時代に突入。ノアの箱舟に乗るため今後も命懸けで進化していく

ホスト業界は一流だけが生き残る時代に突入。ノアの箱舟に乗るため今後も命懸けで進化していく

 

―ホスト業界に対する規制強化の流れが止まらないですが、昨今の状況についてどうお考えですか?

 

僕は数年前から、いずれ今のホスト業界を取り巻いているような状況になると警鐘を鳴らし続けていたんです。これは他のホストたちも薄々感じていたと思うんですけど、目先の利益を優先し続けた結果ですよね。一度甘い蜜を吸ってしまった人たちは、なかなか変われないと思います。

 

昨今のホスト業界に対する規制強化は、これまでの営業手法から離れられない人たちを選別するための、ノアの大洪水のような現象ですよね。今後ホストクラブは減少し、行政に認められた「認可ホストクラブ」のような店舗だけが生き残っていくのではないかと考えています。

 

だから、これからはお客様が心から会いたいと思える一流のホストしか生き残れません。時代が巡り、ホストクラブは一流の人間が集まる夜の社交場に回帰していくと思います。

 

―数年前からこの状況を想定して動かれていたのはすごいことですね。ただ、実際に今のようなご時世になる前は苦労も多かったのではないですか?

 

そうですね。クリーンな営業方法やYouTubeなど、これまでひたむきに取り組み続けていたことがようやく実を結んできたと実感しています。「継続は力なり」を体現できたんじゃないかなと思いますね。

 

―最後に、アトムグループの従業員やこれからアトムグループに入りたいと思っている方にメッセージをお願いします。

 

今はホストも知名度が求められる時代ですが、どうやって自分で知名度を上げていくのかが重要だと思います。これは難しいことですが、アトムグループにはひろむん社長や僕のように知名度のゼロイチを作れた人間がいるので、その仕組みやマインドは伝えられると思うんです。

 

それらを活用して新しい売り方にチャレンジする人や、これまで昼職をやっていたけど、もっと人生の可能性を広げたいと考えている人はアトムグループに来てほしいですね。

 

物事をしっかり考えながら、命懸けでホストという仕事に向き合いたい方はぜひ僕のところへ来てください。新撰組隊士として、しっかり育てていきます(笑)!

 

▼一ノ瀬葵スタッフページ

https://atom-group.jp/venus/staff/aoi-ichinose/

 

▼一ノ瀬葵YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/@aoi-atom-venus

人気の記事

1

2

3

4

5

6

PICK UP

どんなときも前を向き続けられる組織へ。更なる進化を遂げようとしているATOM -TOKYO-に迫る

【嵐王子】超大型移籍者がATOM-ROYAL-に入店!アトムグループを選んだ理由や今後のビジョンについて直撃!