大阪を中心に展開するホストクラブ・アトムグループ。大激戦区であるミナミにおいて異彩を放つアトムグループで、異例の出世を果たし、グループの未来を背負うプロデューサー・大夢さんです。グループ初のプロデューサーに就任した大夢さんは、アトムグループからどのような期待を背負い、どのように企業を成長させるのでしょうか。大夢さんのこれまでの軌跡と、これからの夢について話を伺いました。
“大学院生ホスト”が目指したナンバーワン。背中を押す母の叱咤激励
―大夢さんのこれまでの経歴を教えてください
大学3回生の10月、21歳の時にATOM ROYALへアルバイトとして入店しました。当時は週1回出勤するかしないか程度。ちょうどこの頃大学院の入試を控えていたので、ほぼ籍を置いているだけという状態でしたね。その後4回生になる直前、アルバイト開始からほぼ半年後の2月に本格的にホストとして働く(本入店する)ことにしました。大学4回生の間に奨学金を全部返済しきってやろうと思って本入店を決めています。
―入店後のキャリアを教えてください
本入店してから3ヶ月目に初めて月間売上ナンバー1を獲得して、そこから1年間はずっとナンバー1を維持していました。本入店した翌年、22歳のときにはグループの年間タイトル7つを総なめ。さらに翌年には年間売上1億1,000万円を達成しています。売上が好調だったので、奨学金は予定通り大学4回生の間に完済しました。もうちょっと早く返済しようと思っていましたが、僕もいきなり大金を手にして目がくらんでしまって(笑)稼いだお金で豪遊しちゃったので、完済までに10ヶ月かけちゃいました。
本入店してちょうど1年経った時に代表取締役に就任しました。店舗全体の管理統括をするポジションで、店のトップです。約1年での代表就任は、業界でも異例のスピード出世だったと聞いています。その後24歳でホストを引退。現在は代表取締役のさらに上のポジションである「プロデューサー」として2店舗を統括させてもらっています。
―成功するために取り組んだことはありますか?
ホストを始める前から元々バーを経営していたのもあり「せっかくホストをやるなら店を一店舗欲しいな」と思っていました。入店した直後のATOM ROYALは正直店の状態が悪く、店全体の売上もよくありませんでした。しかしそれを見たとき、言い方は良くないかもしれませんが、僕は「この店を乗っ取れるな」と思ったんです。
店を乗っ取るには、店を「自分がいないといけない組織」に持っていく必要があると考えました。まずは僕自身に周りの人を惹きつける力が必要だと思ったんです。なので、最初の1年は組織内のブランディングを意識しました。とにかく周囲の手助けをする。生意気なことを言っていたので僕を嫌っている人もいましたが、そういう人にこそ手助けに入りました。そして有言実行で実績を出しながらも、売れたときの立ち振る舞いに注意する。ホストはチームプレイが必要な仕事なので、味方をたくさん作るように気を使いました。
そうすると、僕の周りにはたくさんの人が集まってくれるようになりましたね。味方が増えたことで同時に自分の売上よりも周りをどう売れるようにしようかと考えるように僕自身も変化していたんです。その結果、ATOM ROYALはメンバーがお互いのために協力し合う店になり、店全体が活気に溢れ、グループナンバー1店舗まで成長できたんです。
―貪欲に頑張れる原動力は何だったんでしょうか?
これは間違いなく母の存在が大きいと思っています。僕の実家は小さい頃から本当に貧乏で。大きな借金を背負っていた時期もありました。小さい頃からずっと母を楽させてあげたい、借金を返してあげたいと思っていて。二人兄弟の兄が消防士になった時点で「これは俺が返すしかないわ」と腹をくくったのを覚えています。
実は、母は僕がホストになるのは大反対でした。「大学院まで行くのになんでホストなんかすんの」って(笑)大手の安定した会社に勤めて欲しいと思っていたみたいです。でも僕は親の言うことを素直に聞くタイプではなかったので、無視してホストを続けていました。その結果、実績を挙げた後は、母もしぶしぶ「ナンバーワンじゃなかったらいつでも辞めさせるからな」と応援してくれるようになりましたね。
代表取締役になるまでは実家で暮らしていたので、母には仕事の相談にもずいぶん乗ってもらいました。特に女心についての意見はかなり参考にさせてもらっています。また、後輩や先輩との関係や指導方法など、マネジメントの話も聞いてもらっています。母のスタンスは「どんな人でも見捨てない」なんです。どんなにできない子でも、ずっと見てあげようと。変わらないといけないなら、変わるまで手を貸そうと。その姿勢に僕自身、かなり強い影響を受けています。母から受け継いだ誰も見捨てずに面倒を見る、そしてナンバーワンを目指すという姿勢のおかげで、代表取締役として勤められたのは間違いありません。
グループ初のプロデューサーとして目指すは1,000億円企業
―グループ初となるプロデューサーという役割。統括する上でどのようなことを意識されていますか?
現在僕は、ATOM ROYALとATOM ROYALから分かれた新しい店舗のふたつを管轄する「プロデューサー」という役職に就いています。代表取締役だった時からですが、メンバーのケアが大変だなと感じています。特にメンタルケアですね。接客業である以上、人と関わる仕事なので、どうしても、すごく心にストレスがかかります。そういう中でメンタルが弱ってしまったメンバーのケアには十分に気を使わなければなりません。
一方で、そのメンタルの壁を乗り越える指導もしています。僕の基本的なスタンスとして、仕事は破壊と再生を繰り返しながら進めていくものだと考えています。積み重ねてきた経験や知識、プライドを中途半端に大切にしていても良いことはないんです。それならば一回キレイにつぶしてしまったほうが良い。これまでの経験や知識、プライドでは超えられない天上にぶつかったときに、そのままやりきれる子は本当に少数です。それなら一度崩して、もう一度ゼロから積み重ねようね、という話を店舗でしています。
このスタンスは僕自身にも当てはまります。僕にとって正しい考えとは「自分の考えが正しいと決めつけない」ことです。今の考えに固執してしまうと、その考えがプライドとなって成長を邪魔してしまいます。そうならないよう、僕は日々多くの本を読み、自分の考えが狭いところで固まらないように気をつけています。
―これからの目標は?
今描いている目標は、ATOMグループの1,000億円企業への成長。いろいろな事業を展開して、1,000億を売り上げる一大グループにするのが僕の夢です。そのためには、まずはホスト事業で200億円を稼ぎ、次の事業への資金を貯めなければなりません。今はまだ100億にも届いていませんが、多くのお客様にご満足いただいて、倍以上の規模のグループを作り上げていきます。大きい目標と思われるかもしれませんが、僕がプロデューサーに就任したという事実は、グループから期待されている証拠だと感じています。
最近はTikTokで「ホストクラブ裏側密着」というドキュメンタリーの配信に力をいれています。今後はYouTubeでの長編ドキュメンタリー動画の展開も計画しています。TikTock、YouTubeはどちらも僕にとって新しい挑戦ですが、僕自身がインフルエンサーとして多くの人にアトムグループを知ってもらうきっかけを作るためにも、チャレンジを続けたいと思っています。
覚悟を持った人と一緒に成功したい。アトムグループの仲間と夢を叶えよう
―ホストとして成功する人の条件は?
「何をしてでもお金を稼ぎたい」というくらいの貪欲さがあると良いですね。本当に何でもする覚悟がある人間は成功すると思います。
僕はよく面接で「過去の体験とかいったんゼロにしたほうが良いよ」という話をします。過去の自分は、これからの自分とは関係ありません。例え自分は人見知りだと思っていても、これから合う人は人見知りであることを知りませんし、関係もありません。そういうネガティブな自分を引っ張らず、新しい自分になる覚悟が必要だと思っています。
「500万円あげるから今から整形してきてよ」と言われて即答できるくらいだと、覚悟を持ってきていると感じますね。実際に過去を全て捨てて成功しているホストがアトムグループには何人もいますよ。
―アトムグループの良いところを教えてください
チームプレーを大事にしているところですかね。ホストって個人プレーのように見えますが、チームプレーが本当に大事です。ひとりでどんなに頑張っても、決して売れることはできません。わがままでチームプレーができないホストが1,000万円を売るよりも、100万を売るホストが10人いるほうが良い。そういう考え方が浸透しているのがアトムグループの特徴だと思っています。
その100万を売るホストを育てるために、僕らは一緒に努力をします。メンバーそれぞれの夢のため、売れたい、稼ぎたい気持ちにみんなで覚悟を持って向き合えるのが、アトムグループで働く最大の価値です。
―これからホストを目指す人へのメッセージ
ホストは大金を稼ぐチャンスがある夢のある職業です。これからホストになろうという人は、きっと大きな夢をもってくるでしょう。アトムグループは、ひとりの夢にひとりで向き合うのではなく、みんなでチームとなって夢を叶えていく場所です。ホストとして成功するだけでなく、人生を豊かにするための人生設計をできる場所です。ホストとして成功する覚悟がある人と一緒に働ける日を楽しみにしています。
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