interviewひろむん社長

TikTok・You tubeで活躍するアトムグループのインフルエンサー「ひろむん代表」。直感と思考力で導き出した作戦。

2022/12/07

「ホストの裏側」で独自の視点でバズるTikTokやYou Tubeで人気を獲得している、「ひろむん代表」。大阪ミナミで2店舗のプロデューサーを勤める大夢さんが統率し、マネージャーのりくさんが脇を固めるチームです。今回は、その「裏側の裏側」を探るべく、独自に取材を敢行しました!

 

将来を見据え、重視したのは「知名度を上げること」。

 

──ひろむん代表として、活動を始めたきっかけは?

 

大夢 大学院に通いながら、ホストのプレイヤーとして結果も残していましたが、将来的には、次の展開が必要だとずっと考えていました。どんなビジネスをやるにしても「自らの知名度を上げることを、最優先すべきだ」と。その手段としてTikTokをスタート。さらにYou Tubeも始めました。事業に必要な人材として、「僕のマネージャーをして欲しい」と、見た目やキャラ、声質や相性などを総合的に鑑みて、大学時代の友人のりくをスカウトしましたね。

 

──相当仲が良かったんですね!

 

りく 実は、それほどでも無くて(笑)。タバコ部屋で、一緒になった時に話をするくらいの関係性でした。でも、同じ工学部の中でも人を統率するのが上手だったり、ホストとして既に高い人気を得て稼いでいたりしていたので、一目置かれている存在でしたね。だから、声をかけてもらった時、ちょうど進路で悩んでいたこともあり、「ぜひ」とOKしました。

 

──動画投稿を始めてから苦労はありましたか。

 

大夢 業者を入れず全部自分たちで、お金は一切かけずにスタートしました。企画とキャスティング、カメラ指導を僕がやっています。自分で脚本を書いて撮影するのが7割、3割はリアルタイムの撮影です。中でも苦労しているのは、キャスティングですね。自分の書いた脚本にマッチする演者にお願いするのはもちろん、ボーイにもカメラマンをお願いしています。そのスケジュール調整が大変です。

 

人気が出たのはTikTokでバズってからです。始めて半年でフォロワーが8万人なので、順調な滑り出しですね。ここ最近の再生数は、アベレージで100万回といったところ。ただ、正直なところ驚きは無いです。戦略通り、キレイに進んでいるだけなので(笑)。

 

──りくさんは、出演と編集にも関わっておられますね。

 

りく 音声の編集などを担当しています。やったことのない業務でしたが、元々嫌いでは無かったので、すんなりと取り組めています。最初から携わる中で、伸び悩むタイミングもありましたが、結果として大夢さんが、「こうなるよ」と想定していた通りの結果になっているので、「凄いな」の一言につきますね。

 

動画の1分1秒も妥協しない。先を見据えた動画の戦略。

 

 

──もともと映像に興味があったのですか?

 

大夢 全く無かったんですよ(笑)。あくまでも、知名度を上げ、自分のファンを持つことが目的で、その手段として映像をしているだけですね。ただ、事前に徹底してトレンドなどをリサーチしていました。それで誰も手を付けていない「ホスト密着、裏側」という領域を見つけ出し、狙いを定めました。

 

ただ、裏側のさらに裏側なのですが、チャンネルではなく、「個人のファン」になってもらうには、「ドキュメンタリー」だけではダメなんです。ドキュメンタリータッチの動画の後には、僕たちの違う一面を知ってもらうために可愛げのある動画を入れるようにしています。

 

りく 実際に起こったことを脚色したりしながら、とにかく全てがきめ細かくストーリー仕立てで演出が成されています。たまに、僕からネタ出しをすることもありますが、まだ採用されていないですね(笑)。

 

──常に先を見据え、先手をうっているんですね。

 

大夢 確かに、「どんなコメントが来るか」なども、全部先にわかっているので、先回りして動いていますね。アイデアの源泉は直感です。「これはバズるぞ!」というアイデアが頭に湧き出てくるので、そのイメージ通りにドラマに仕上げていきます。脚本はセリフの一言一句を全部ノートに書き起こし、演じてもらいますね。僕の中には絵が鮮明に浮かんでいるで、たとえば相槌の「うん」という言葉のイントネーションに到るまで、微細に演出。思った通りの映像になるまで撮影を続けるので、TikTok1分の映像を制作するのに、だいたい1時間くらいはかけていますね。

 

夢を夢では終わらせない。ゴールを逆算して実現へ。

 

 

──将来に向けての夢や想いは?

 

大夢 自分でもちょっと引くんですけど、小学生の卒業文集の“将来の夢”のページに「年収1億円」って書いてたんですよ。周りは「サッカー選手」とか書いてる中で(笑)。大金持ちになりたいという想いはずっとブレることなく、今は逆算して人生の駒を進めている感じですね。TikTokもYou Tubeも、いずれは知名度を武器にして企業案件にするなど、フォロワーに喜んでもらえるようなビジネスにする構想なので、通過点にしか過ぎません。お金を生み出す仕組みづくりを考え、行動するのが今の僕のミッションですね。将来的には仕事をしたく無い(笑)。今は死ぬ気で頑張って、ゆくゆくは田舎でゆっくり過ごすのが夢ですね。今のところ、30歳には表立った活動からは抜け出す算段です。

 

りく 僕は30歳でリタイアするまでのスキルは付いてないと思います。大夢さんから学びつつ、後ろをついていきたい。将来のビジョンは、まだ描ききれてはいないですね。

 

大夢 りくの、「我の無さ」がこのチームの肝なんですよ。柔軟性を持って対応してくれるんです。僕自身、「自分の作戦が一番だ」と思っているタイプなので、助かります。

 

りく サポートする僕からすると、大夢さんは常に結果を残しているので「付いていこう」という気持ちになりますね。

 

大夢 正直なところ、僕は末っ子でめちゃめちゃ自分勝手なんですよ(笑)。ただ、わがままなことを自己分析出来ているので、その部分を「可愛げ」として出す、みたいなことには長けているんです。特に昔から、年上の方には好かれていましたね。

 

──最後に、大夢さんが「戦略通りに行動し、失敗しない理由」の秘訣を、教えてください!

 

大夢 完全に直感人間なので、頭の中にイメージは浮かぶのですが、言語化するのは本当に難しい(笑)。意識していることで言うと、「勝てない試合には出ない」ことと「あらゆるリスクを想定して、ヘッジする」ことでしょうか。工学部に入学した時も、優秀な同級生たちを見て「あ、ここは戦う場所では無いな」と。みんな負けるフィールドなのに、変に粘っちゃうから時間が取られて、夢が遠のくことになると思うんですよ。大学と大学院もホストとして働くためのブランディングのひとつでしたが、ホストをしながら休学も留年もせずに、奨学金も全額返済して卒業しましたよ。

 

アイデアが浮かんだら、人に相談とかはせず、とにかく考え続けます。外に出す時は、ほぼ決まった状態でアウトプットしてますね。思考の末「こうしたら、こうなるはず」という先の一手が見えているので、あとは実行するだけですね。たとえば今やっていることを、少しだけ種明かしするなら、「知名度を上げて、スキルのある人や企業などが向こうから来てくれる状態」をメイキングしてるだけなんです。様々なことに挑戦できる体制を整えるため、自分ができないことをやってくれる「人や企業」を集める仕組みを、現在構築中なんですよ。

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