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明確なビジョンがあるから、緻密な戦略を立てられる。“得意なこと”に全力を注ぐ、独自の店舗マネジメントとは

2023/03/08

新体制への移行とともに、店舗名も生まれ変わった「ATOM-PLACE-」。

代表取締役を務めているmAkoさんは、前職でマーケティング会社の役員や、代理店として会社経営もされていたという異色の経歴の持ち主です。

今回は、ご自身の性格を「綿密に計画しなければ気が済まない典型的なA型」と語るmAkoさんに、教育面で重視しているポイントや店づくりのコツなどについてお話を伺いました。

 

自由度の高い環境を整備することで、従業員の“主体性”を養う

―後輩の教育において意識しているポイントを教えてください。

 

まず、末端の子まで自分が教育しようと思うと、現実的にそこまでのリソースを確保することが難しいと思いました。

だから、自分をサポートしてくれている幹部の教育を重点的に行っています。

チームリーダーである幹部を教育することで、チームの末端にいるプレイヤーにまで僕の教育が行き届くような体制を構築していくことが重要だと考えましたね。

 

幹部の子たちには、教育するうえで大切にしてほしいポイントだけを伝えていて、教育方法については細かく管理していません。

そうすることで「自分たちで考えて行動する力」が養われると考えたからです。

そうやってチームごとに出てきた個別の課題を洗い出し、各チームリーダーと話し合いながら教育方針の確認を行っています。

 

このような体制をとっているので、チームリーダー全員が同じ教育を行っているわけではなく、チームの特性に応じて教育方法を変化させていますね。

プレイヤーの子たちも、どのチームに入りたいのか自分で選択できるようになっています。

ただし、教育面や目標達成までの進捗状況については僕に逐一報告してもらうようにしていて、チェック作業をしっかり行っていますね。

 

やっぱり、ホストをやるからには僕のような“代表取締役”という立ち位置を目指している子も多いと思うんですよ。

それを理解しているのに僕がひとりで全部抱えてしまったら、従業員たちの成長の機会を奪うことになるじゃないですか。

従業員一人ひとりが試行錯誤し、成長できるような環境整備が重要なのかなと思いますね。

 

それこそ、僕が入店した頃は「どうやってこのお店を成長させていくのか」というビジョンや仕組みが明確ではなくて、大学のサークルのような雰囲気が漂っていました。

店舗売上ランキングも低く、「このままだとお店が潰れるかもしれない」と言われていた時期もあったんです。

 

そんな状況のなか、僕は「自分がどう動いたらより良いお店にできるだろう」と、試行錯誤しながら動いてきたので、後輩たちも言われて動くだけではなく、「自分で考えて行動する力」を身につけてほしいですね。

 

あと、僕は「自分がどういう人間になりたいのか」というビジョンを、しっかりと言語化できることが重要だと考えています。

これって“主体性を持って行動する力”が身についていないと、言語化できないと思うんですよ。

 

「心の中で思うだけではなく、どう行動に移すのかによって周囲からの評価は変わるからね」ということを、従業員には日頃から伝えるようにしていますね。

 

―新体制へと移行するにあたって、意識して変更したポイントはありますか?

 

僕が入店した頃は、店舗が目指すビジョンと、そのビジョンを実現するまでのプロセスが不透明でした。

あと目標達成のために取り組む施策も、一度やると言ったにも関わらず、いつの間にか流れているということが多々あったんです。

 

だから、僕が代表になったら「一度口に出したことは有言実行すること」と、「従業員が希望を抱くようなビジョンを見せる」ということを心に決めていました。

“従業員に明確なビジョンを見せ、そのビジョンを実現できるイメージを持たせる”という点は、特に意識して取り組んだポイントですね。

 

徹底的に情報を集め、自店に合った方法を取捨選択。店舗の体制づくりを担い、全員が成長できる環境へ

mAko

 

―ATOM-PLACE-の売上が伸びている要因について教えてください。

 

箱の大きさに対して、ATOM-PLACE-には多くのプレイヤーが在籍しているんです。

それによってヘルプの人数が増えるので「顧客満足度の向上につながっている」というメリットがあります。どれだけ忙しい日であっても、絶対にオンリーはありませんね。

「これくらいの箱であれば、これくらいのプレイヤーが在籍していれば十分」という先入観は一度取り払って、むしろ溢れかえるほど人員を投入したほうが確実に顧客満足度は向上すると思いました。

 

顧客満足度が向上したことによって、多くのお客様にご来店いただけるようになったのですが、ATOM-PLACE-は小箱なのでお断りしなければならない日もあるんです。

それによって「流行っているお店」というブランディングにつながり、自然と客単価も上がっていきました。

 

あと、ATOM-PLACE-の特色として「従業員が若くて元気がある」という点があります。

ホストに行き慣れていないライト層の方にも馴染みやすい店舗になっていて、そこが他店との差別化につながっているかもしれません。

ただ、逆にいうとホストに行き慣れているお客様の対応には課題が残るので、そこは僕やベテランのプレイヤーたちでカバーするようにしています。

 

―mAkoさん自身が、店舗運営において意識して取り組んでいることはありますか?

 

とにかく「多くの情報を収集すること」は意識して取り組んでいます。

結局、どれだけの情報やノウハウを持っているかという点が重要だと思うので、グループ内で知見が豊富な方にも、積極的にお話を聞くようにしていますね。

 

最初は真似だったとしても、いろいろな情報を集めて取捨選択して自店に合った方法を実践すれば、それがオリジナルになると思うんですよ。

だから、僕は売上で背中を見せることよりも「店舗の体制を整え、全員がレベルアップできる環境づくりに絶対の自信があるから、そこを任せてほしい」と従業員には伝えていますね。

 

―実施している退店防止策について教えてください。

 

各チームにミッションを任せ、自由度の高い環境づくりを行うことで従業員がやりがいを実感することができ、退店防止につながっているという要素はあると思います。

 

そのほかに思い当たる節としては、店長である道人さんの存在が大きいですね。

ATOM-PLACE-にこれだけのプレイヤーが入店したのも、その大部分が店長のおかげといっても過言ではないと思います。

従業員のメンタルケアも僕と店長の二人で行うようにしているので、本当に助かっていますね。

 

あとは、本当にやる気がある子なのかを見極めるために、最初の面接をかなりシビアに行っています。

その子が「なぜホストをやりたいのか」という理由を明確に持っていて、ATOM-PLACE-でホストを本気でやりたいと決断した子だけを入店させるようにしているんです。

その結果、覚悟を持って入店した子ばかりになるため、自然と退店防止につながっているんだと思います。

 

既存の媒体を分析することで、価値を最大限に高める。長所を存分に活かすことが、成功の鍵

mAko

 

―mAkoさんは、前職でマーケティング関係のお仕事をされていたと聞いています。その経験が現職にも活かされていますか?

 

ホストを始める前は、インフルエンサーマーケティングを行う会社に在籍し、自分でもアフィリエイトをやっていたんです。

インフルエンサーのマネジメントでは、どうやったらその子のフォロワーや売上が伸びるのかを徹底的に分析し、指導していました。

その結果、当初は月に数万円の手取りしかなかった子が、半年後には手取りで1,000万円程度の額を稼げるようになっていましたね(笑)。

 

僕は、どちらかというと「ゼロから価値を創出すること」が苦手なのですが、「既存の媒体を分析して長所を取り入れ、価値を最大限に高めること」に関しては、かなり自信があるんです。

現在は対象がインフルエンサーからホストに変わったというだけで、ベースとなる考え方は共通していますね。

 

―ATOM-PLACE-の今後の展望について教えてください。

 

この度、店舗名を「ROOKIES」から「ATOM-PLACE-」という名称にリニューアルさせていただきました。

「ATOM」という名前を入れていただいことを光栄に思いますし、本当に身が引き締まる思いです。

従業員にも、これまで以上にアトムグループの一員である自覚や、ホストとして相応しい立ち振る舞いが求められることを伝えました。

これからは、従業員一同さらにレベルアップし、お客様や従業員にとってかけがえのない「居場所」を作り上げていきます。

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