2024年9月23日、アトムグループの歴史に残る戦い「ATOM本店 VS ATOM-ROYAL-」の売上バトルが行われました。このイベントには、通常の売上バトルとは大きく異なるポイントがあります。それは、アトムグループの「本店の名前を賭けた戦い」だったということ。これまで本店を名乗ってきたATOMが、その称号を剥奪されるかもしれない事態となり、グループ内外から大きな注目を集めました。
周囲が固唾を飲んで見守ったバトルの結果は、ATOMが見事勝利!意地とプライドを見せ、本店の座を防衛することに成功しました。そして、ATOMの勝利に多大な貢献を果たした人物が、アトムグループ発展の立役者のひとり「浪速のなっちゃん」です!
今回は、本店の勝利を大きく引き寄せた浪速のなっちゃんに、当時の心境について語っていただきました。ここでしか見れない貴重なインタビューを、ぜひ最後までご覧ください!
イベントを通じて最も感じたのは、売上をためることの難しさ
―現在はATOMでどのような役割を担っていますか?
プレイングマネージャーという役職なので、自分もプレイヤーとして前線に立ちながら、新人の退店防止やチームリーダーの育成・サポートをメインに行っています。
―プレイングマネージャーは店舗によって求められることが違いますし、比較的新しい役職なので立ち回りが難しいと伺いました。
たしかに店舗によって求められていることや雰囲気が違うから、正解はないですよね。プレイングマネージャーは店舗の運営メンバーになるので、自分で仕事を見つけてプレゼンする能力がないと厳しいと思います。指示待ちタイプの人間だと周囲からの信頼は得られるかもしれませんが、自分の成長にはつながりづらいですからね。
自分が主体性を持って行動することが前提で、そのうえで周囲から他に求められることがあれば、そっちのミッションに取り組めばいいと思います。
―アトムグループ内外ともに大注目のイベントだった「本店 VS ROYAL」の売上バトルですが、イベントを終えた率直な感想を教えてください。
今回のイベントを通じて一番感じたのは、売上をためることの難しさですね。このバトルって、言ってしまえば本店とROYALのエゴで開催することになったわけじゃないですか。バースデーイベントなど、お客様が主役になるイベントではありませんし、お客様にとって応援するメリットがないんですよ。お店のことがよほど好きでなければ、普通はそこまで熱が入らないと思います。
ひろむん社長のYouTubeにもアップされていましたが、僕もこのイベントに向けて準備をする段階で疎遠になってしまったお客様がいましたし、ヘルプについた時に「本店 VS ROYALのイベントはあまり乗り気じゃないな」というお客様の声も実際にありました。
それでも「なっちゃんがそこまで言うなら応援する」と言ってくれて、僕の顔を立ててくれるお客様がいたからこそ、本店の勝利に貢献することができたんです。
―このバトルイベントのために3か月間準備していたんですよね。
そうですね。僕は7月が誕生日なのですが、8月にバースデーイベントを打つ予定だったんです。だから、バースデーイベントに向けて6月から準備を始めていました。その矢先に本店 VS ROYALをやることが決まったので、本来8月に解放する予定だった売上を9月まで引き延ばしてもらうことになったんですよね。おかげさまで、月間個人売上の自己ベストも更新することができました!
―このバトルイベントを行うことが決まった時、本店の皆さんはどんな反応でしたか?
最初はあまり重く受け止めていなかったかもしれないですね。実は、本店の名前を賭けることが発表されたのは割と直前だったんですよ。ただ絶対勝とうと団結はしていたので、特に幹部勢は気合が入っていましたね。
大切なのはモチベーションを上げることではなく、次のアクションにどうつなげるか
―ひろむん社長のYouTubeでも、今回のバトルイベント編はかなり盛り上がっていましたね!
そうですね。今回はコメント欄もほとんど読みましたよ!
視聴者さんのコメントを読んでいて特に感じたことがふたつあって、ひとつは売上をためることは想像以上に難しいということですね。
あと、本店メンバーの「煽り」について書かれているコメントもあったのですが、僕は煽れるって才能だと思うんです。突然マイクを渡して「相手を煽ってみてください」とお願いしても、ほとんどの方ができないと思います。僕にとっても難しくて、即興で相手を挑発するワードが出てくるのって本当にすごいことなんですよ。
たしかに煽りコメントは品がないかもしれませんし、誰かが嬉しい気持ちになるものではありません。ただ、相手を煽って闘志に火をつけることができるのは、才能とセンスが必要なこともわかっていただきたいですね(笑)。
―ROYALに勝つためには幹部勢だけでなく、店舗全体が一丸となる必要があったと思います。店舗全体のモチベーションを上げ続けることも大変だったのではないですか?
個人的に、モチベーションを上げること自体は簡単だと思っています。難しいのは、そこからどうやって次のアクションにつなげさせるかですね。
僕は従業員を教育する時、指示待ちタイプと自立タイプに区別して考えているんです。指示待ちタイプであれば、単純に「頑張れよ」と声掛けしたり褒めたりする程度ですね。自立タイプの場合は「どうすれば結果が出ると思う?」とヒアリングします。そこから出てきた答えのなかで、その子が一番ワクワクするポイントを探し出すんです。そして、そのワクワクするポイントに集中して取り組ませるように指導しています。
自立タイプの人間って自分でいろいろなことを考えるので、ベクトルが散らばりがちなんですよ。だから、いったん自分を見つめ直す時間をつくってあげて、そこから本当に注力すべきことを見つけるためにサポートするという流れです。モチベーションを上げるだけでなく、実際に次のアクションを起こすために導くことが大切だと思います。
僕の経験上、嫌なことを頑張り続けられる人はほとんどいません。例えば、SNSが苦手な子がずっと継続できているのを見たことがないですね。かなり窮地に追い込まれていれば頑張れるかもしれませんが……。だから、その子の好きなことやワクワクすることを見つけだして、そこに集中させるのが一番だと思いますよ。
ATOMは自分を異次元のスピードで成長させてくれた場所
―今回のバトルは本店が見事勝利しましたが、今後の課題も見つかりましたか?
今回のバトルに向けてみんな一生懸命準備していたのですが、そこを意識するあまり、対応がおろそかになってしまうお客様もいたことは反省ですね。バランスを考えて対応することができていれば、顧客満足度を保ちながら、もっと新規のお客様も増えていたかもしれません。
みんな頭の中ではわかっていたと思うんですけど、そこを上手くアクションにつなげることができていませんでしたね。シンプルにホスト力の問題なので、これからバースデーイベントなどを打つ従業員にはしっかり伝えていこうと思います。
―本店が年間No.1に返り咲くために必要なものは何だと思いますか?
今のアトムグループって、輪を乱して突き抜けることをあまり良しとしていないイメージがあるんですよね。アトムグループがまとまりつつあって、人間力を高めようとしているのは良いことだと思います。ただ、そこが本店の長所とマッチしていないように思うんです。
今、年間No.1の店舗であり、SNSでも注目を集めているROYALの真似事のような状態になっている気がするんですよ。これは個人的な考えですが、本店が年間No.1に本気で返り咲くためには、今のアトムグループのカラーとは違う方向に振り切ったほうが良いんじゃないかなとは考えています。
ただ、僕はアトムグループが好きなので意向を尊重したいですし、違う方向に舵を切ることで逆に成長しづらくなるリスクもありますよね。だからこそ次期代表候補のルルには、その壁を打ち破ってくれることを期待しています。
―今回のバトルで、本店という名前の大切さをあらためて実感したのではないかと思います。なつきさんにとってATOMとはどんな場所でしょうか?
一言では表せないですね……。
ここ1〜2年でいうなら、この期間で経験したことは40〜50代になったときに必ず活かされると思います。
本店の代表だった時代でいうなら、圧倒的なスピードで自分を成長させてくれたなと思います。
がっつりプレイヤーをしていた時代でいうなら……楽しかったな(笑)。
言葉にするのは難しいですが、物凄いスピードで人間的に成長させてくれた場所ですね。
―最後に、アトムグループの従業員にメッセージをお願いします。
「頑張ってね」ですかね(笑)。
売れたい気持ちはあるけれど、行動できないもどかしさを感じている子もいると思います。やる理由より、やらない理由のほうが見つけやすいですからね。そのなかで、あきらめてしまう子と、最後まであきらめない子がいるんです。
いろいろな事情はあると思うけれど、全部ひっくるめて「頑張ってね」の一言に尽きます。
あと、僕がよく伝えている話があるんです。自分がゲームをプレイしているとして、主人公が行動するたびに「○○をやりますか?→はい/いいえ」みたいな選択肢が出ますよね。この時、ゲームが有利に運びそうだなと思ったら、迷わず「はい」を選択するじゃないですか。
でもこれを現実に置き換えると、絶対にやったほうが良いことだったとしても、やらない理由を探して「いいえ」を押したり、選択を先延ばしにしたりする人が多いと思うんです。
現実で選択を迫られたとき、やったほうが良いことであれば迷わず「はい」を選択できる人間になれたらいいですよね。