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「アトムはホストっぽくない」は最高の褒め言葉。「人材強化」の信念を貫くことが、ビジネスとしても勝ち筋に。

2023/04/17

サッカーに打ち込んだ青春時代を経て、大学生の時に芸能事務所にスカウトされ雑誌などのモデルとして活動していた武華冬夜さん。現在、日本最高峰のホスト激戦区、歌舞伎町にある『ATOM  TOKYO』の代表取締役として活躍。店舗運営を切り盛りしつつ、プレイヤーとしても力を発揮する「プレイングマネージャー」の立ち位置で、みんなから慕われる存在です。そんな冬夜さんに代表取締役の葛藤ややりがい、ビジョンなどを語ってもらいました。

 

「修斗会長の人柄と、経営の信念に惚れた」がホストへの入り口。

 

──会長から、直接お声掛けがあったそうですね?

 

大学生でモデルをしているときに、会長から「一度、直接お話をしませんか?」とフランクな感じでお誘いを受けました。ちょうど「経営者とお会いして、知識やノウハウなどを吸収したい」と思っていた時期だったので、一緒にお食事をすることに。「ホストという仕事に興味はないですか?」というオファーを頂いたのですが、当時「ホスト」に対して良い印象がなくて、お断りしました。

 

その後、ホストに誘われることもなく、約半年間ほど修斗会長が東京に来るタイミングで飲みに行きながらお話をしているうちに「自分が思っていたようなホスト像とまったく違う。むしろ、人間性を高めることを重視する自分が目指している“遥か先を走っている人”だ」と感じ、「この人のもとで学びたい!」という気持ちが芽生えたのが、アトム入社のきっかけですね。

 

──「会長から学びたい」という気持ちが、ホストデビューにつながったんですね。

 

大学生活も後半になるにつれて、「無難に就職する」か「ホストに挑戦するか」でちょっと悩みました。ただ、「魅力的な会長から学びたい。一緒に働きたい」という気持ちの方が断然高かったので、後者を選択しましたね。また、もともと僕の中に「成功者になりたい」という夢があったことも、ホストになった要因のひとつです。

 

というのも、モデルのときもそうなのですが、「代えがきかない“自分しかできない”仕事」で活躍したいと思っていたからです。それは、子どもの頃から固まっていた考え方ですね。ホストは自分自身を商品にしてプロデュースする職種なので、まさに「余人を持って代えがたい仕事だ」と思いました。

 

──その後、スピード出世で昨年夏に代表取締役へ。どのような流れでしたか?

 

ホストになるにあたり、1年目はがむしゃらに学び、2年目は成果を追求、3年目は次の進路を決めようという「3ヶ年計画」を立てていました。おかげさまで店舗ナンバーワンや、グループで上位にランキングされるなどの結果を残すことができ、「アトム トウキョウ」の代表取締役をサポートする機会にも恵まれ、前代表のときは右腕の役割を担当させてもらいました。そこで次のキャリアを考えているとき、「代表取締役」というポジションのオファーをいただいたのです。

 

あとは上司が「ATOM  TOKYO」を離れるという流れもありました。入店して1年経過しないうちにYPLUS(ワイプラス)の専属モデルになったり、アトム内のユニット「サンシャイン」のメンバーになれたり、「ATOM  TOKYO」の看板に出られたりと“運やタイミング”に恵まれていると、しみじみ感じますね。

 

 

カリスマ的なリーダーよりも、「人を頼り、頼られる組織づくり」を重んじる。

 

──代表取締役としての葛藤やご苦労を教えてください。

 

葛藤はずっとあります。僕はこだわりが強くて「みんなで力を合わせて成長し、助け合いながら人間性を高め合うような理想の組織」を創りたいんです。ホストは「ヒト・モノ・カネ」のうち、「ヒトとカネ」で成り立つ特殊な業態で、最後に残るのは「ヒト」だと思います。お金も大切ですが、それ以上に「ヒト」というリソースを強化することで、ビジネスとしても勝ち筋になると考えているのです。ただ、ホストは「個人の夢を追求する」という側面がある職種なので、みんなのベクトルを合わせるのは大変なところがありますね。

 

──その大変さを、どのように解決に導いておられますか?

 

「背中で語って引っ張っていく」というリーダー像は、もちろんカッコいいのですが、僕の場合はこまめにケアをしつつみんなに声をかける「距離の近いマネジメント」を心がけています。この前も新人のメンバーに「君は親しみやすいキャラだね」と声をかけたら、「冬夜さんに対してだからですよ」とすぐに返答がありました(笑)。先ほどの「こだわり」の部分とも結びつくのですが、店舗運営を俯瞰で見たときに「ヒト」が残らなければ意味がないですし、ホスト自身のセカンドキャリア的にも、“ゴリゴリと自分だけが儲ける”のは一過性に過ぎないと思うのです。「みんなから愛される人間性を身に付けること」が未来につながると信じているので、そこは徹底していますね。

 

──やりがいを感じたエピソードを教えてください。

 

僕がメンバーをサポートするのは職務として当然なのですが、僕自身もあえて従業員の前で弱音をさらけだすようにしているんです。たとえば「数字が下がっていることに責任を感じる」という話をしたとき、「みんなで冬夜さんを支えますから!」という力強い声をかけてもらったとき、うれしくなりました。運営側とメンバーの垣根を超えて「みんなで支え合う組織づくり」がうまくいっているのを把握できた瞬間、やりがいを実感しますね。

 

 

ホスト激戦区で勝ち抜くため「アトムらしさ」を戦略の軸に据える。

 

──日本一の激戦区「歌舞伎町」で、お客様から選ばれるために意識されていることは?

 

僕も含めて、未経験からスタートしたホストたちなので人間性を尊ぶ「アトムマインド」が浸透していると思います。たとえば、女の子が1人きりの状態になることを“オンリー”というのですが、当店ではお金を使っている、使っていないに関わらず“オンリー”にはしません。お金を使っている女の子だけを優遇する方が、目先のお金儲けにはなるでしょう。でも、僕は「質の高いサービスをすることで、いつか結果がついてくる」と信じているので、戦略がブレることはないですね。「ブレない」理由は、修斗会長が理想を具現化しているという「お手本」があるおかげです。本物志向の良い店舗づくりにこれからも注力しますよ。

 

──「ATOM  TOKYO」のビジョンや、どんな人に仲間になって欲しいと思いますか?

 

「頂点を目指す」ことですね。歌舞伎町でトップをとることで、「アトムマインドが成功の秘訣だ」という方程式が出来上がれば、きっとホストという仕事の価値が上がり、もっと多くの人々に受け入れてもらえると思うのです。仲間については、どんな新人であっても受け入れる方針ですね。その人の夢の実現のために成長を促進できるという自信があるので「人間性を鍛えたい」という方、大歓迎。たとえば、僕のように「実はホストに対して、良いイメージがなかった」ような方にも門戸を開き、新しい旋風を巻き起こしてもらいたいと思います。

 

──最後に、個人の夢や理念などを教えてください。

 

「自分らしくなくなるのは、嫌だ」という、僕自身の“芯”を貫くためにも常に結果を出し続けることが肝要だと思っています。最初はキャリアプランを3年で区切っていたのですが、代表取締役になってから実感するのは「まだまだ止まれない。突っ走っていきたい」という想いです。将来的な話をすると、まずは自分が思い描く組織を創り上げ、僕が完全に運営側にまわって現場に出ないような状況になっても「冬夜イズム」が貫かれていると嬉しいですね。そうなるためにも信念を曲げず、一歩ずつ確実に「今」を前進していきます。

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